昨季に続いてアシスト量産
ドイツ代表では大舞台に強いゴールゲッターの印象が根付いていたが、バイエルンで欧州屈指のチャンスメイカーとなったのがFWトーマス・ミュラーだ。
ミュラーのキャリアはなかなか器用だ。2015-16シーズンはリーグ戦で20得点5アシストの成績を残しており、この頃はゴールゲッターの印象が強かった。
しかし、近年はアシストマシーンへと変化。2019-20シーズンにはリーグ戦で21アシストを記録し、昨季も18アシスト。昨季は得点の方も11点奪っているが、ロベルト・レヴァンドフスキのゴールをお膳立てする機会を意図的に増やしているのは間違いない。
そのアシストペースは今季も健在で、ここまで8アシストを記録。これは欧州5大リーグにて現在最多だ(『WhoScored』より)。
それを追うのはレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマ、リヴァプールFWモハメド・サラー、マンチェスター・ユナイテッドMFポール・ポグバ(7アシスト)の3人だが、果たしてアシストキングとなるのは誰なのか。こちらの争いも注目だ。
ミュラー個人で見ると、2018-19シーズンはややペースが落ちて9アシスト止まりだった。しかし、そのシーズンを除けば2016-17シーズン(12アシスト)、2017-18シーズン(14アシスト)、2019-20シーズン(21アシスト)、2020-21シーズン(18アシスト)と、安定して二桁アシストを決めている。
今季も二桁アシストに達するはずで、ミュラーは現世界最高のアシストマシーンと言っても大袈裟ではない。マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネやパリ・サンジェルマンFWリオネル・メッシらの方が話題に上がる機会は多いが、ミュラーのチャンスメイク力も見逃せない。