デ・ヨングら抜けたのにアヤックスはなぜ強い? 大ヒット飛ばし続ける新戦力補強

快進撃続けるアヤックス photo/Getty Images

CLでも勢い止まらず

チャンピオンズリーグ・グループステージで怒涛の4連勝。ドルトムント相手にも連勝してしまったアヤックスは、まさかの優勝候補なのだろうか。

アヤックスといえば、2018-19シーズンのベスト4入りが記憶に新しい。

しかしながら、その立役者だったMFフレンキー・デ・ヨング、DFマタイス・デ・リフト、MFハキム・ツィエク、MFドニー・ファン・デ・ベークは退団。いずれもビッグクラブに引き抜かれてしまった。
これで戦力ダウンと考えた人は多かっただろうが、そこからの強化策がアヤックスは見事だった。

自慢の下部組織からは20歳のDFユリエン・ティンバー、19歳MFライアン・グラフェンベルフを引き上げ、いずれも主力に。

さらにサンパウロから獲得した21歳FWアントニーもヒットするなど、さすがに若手の育成には長けている。

だが、凄いのはそれだけではない。最も称えられるべきは、主力流出に対応したフロント陣だ。

フロントの動きはなかなか柔軟で、2019年にはメキシコ代表MFエドソン・アルバレス(24)、アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネス(23)を獲得。アルバレスはメキシコのクラブ・アメリカ、マルティネスはアルゼンチンのデフェンサ・イ・フスティシアから獲得しており、どちらも欧州での実績がなかった。それでも、今やアヤックスの主力だ。

他にも今夏にライバルのフェイエノールトから29歳FWステフェン・ベルハイスを引き抜き、昨夏にはエヴァートンとブレーメンで少々伸び悩んでいた28歳MFデイヴィ・クラーセンも復帰させた。若手のみを強化したわけではないのだ。

そして今年冬には、現在大爆発中の27歳FWセバスティアン・ハラーを獲得。この目利きも大ヒットで、今の快進撃は育成よりも新戦力補強のヒットがきっかけになっている。

伊『Calciomercato』は、まだサプライズを起こせると期待をかける。現在グループステージで4連勝を収めているのはアヤックス、リヴァプール、ユヴェントス、バイエルンの4チームのみ。アヤックスは14得点2失点と見事な成績を残しており、その強さは2018-19シーズンのチームをも超えるかもしれない。

リーグ戦も合わせれば51得点4失点。若手と中堅世代が噛み合うアヤックスを優勝候補に挙げても問題ないだろう。

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