ドイツでも輝き続ける日本を代表するダイナモ 田中碧が持つ守備での武器とは

早くもドイツの地で活躍する田中碧 photo/Getty Images

成長が楽しみな選手だ

今夏の移籍市場では三笘薫や古橋亨梧など多くの日本人プレイヤーが海外進出を果たしている。どの選手も結果を出しており、デュッセルドルフへ渡ったMF田中碧には目に見える結果が欲しい。

ベルギーへ渡った三笘と共に川崎フロンターレで活躍していた田中。東京五輪では遠藤航とダブルボランチを組んでチームに貢献しており、その能力の高さを買われ先日フル代表デビューを飾っている。オーストラリア戦では重要な先制点を決めており、11月に予定されているベトナム戦、オマーン戦でも出場に期待がかかる。

そんな田中だが、原口元気や宇佐美貴史らがプレイしたドイツ2部のデュッセルドルフに移籍しており、早くも出番を得ている。ポジションは川崎で任されていたインサイドハーフであり、すんなりチームに馴染めたのも同じフォーメーションを使用していたからだろうか。

直近のカールスルーエ戦でも中盤の一角としてピッチに立っており、攻守に躍動している。中盤の底から組み立てを行いつつ、ミドルサードではボールロストせず前線へ繋ぐことのできる田中はチームでも欠かせない存在となっており、71分までプレイした。交代直前にはディフェンスラインの裏へ正確なパスを供給しており、アシストになるかと思われたが、相手のファインプレイに阻まれており、数字として記録されるのはもう少し先になりそうだ。

また、この試合で光ったのは田中の危機察知能力の高さだ。正確なタックルでボール奪取を行えるのが彼の強みだが、相手のパスを呼んでボールを回収することに長けており、カールスルーエ戦では何度もパスカットする田中の姿が見られている。安定感が持ち味の田中だが、こういった守備での強度の高さも評価される一つの要因だろうか。

ドイツで安定したパフォーマンスを見せ、次回の代表戦にも呼ばれる可能性のある田中。特にオマーン戦は重要であり、彼の危機察知能力の高さを武器に白星を目指したい。

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