ルカク放出を忘れさせる大活躍 インテルの最前線に君臨する“35歳”の頼れる男

新天地となったインテルで絶好調のジェコ photo/Getty Images

輝き放つベテランFW

今夏チームを去ったエースの穴をどう埋めるか。これは2021-22シーズン開幕前のインテルにとって、最も大きな課題だった。しかし、彼の後釜としてチームに迎え入れたベテランストライカーの奮闘によって、そんな問題は早々に解決されたのか。ネッラズーリで今季ASローマから加入したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの活躍が止まらない。

長らくローマで安定した成績を残したストライカーとはいえ、もう35歳。昨季もセリエAでは7得点に終わっており、獲得時には「良いストライカーだが、さすがにもう旬の過ぎた選手」という風潮は確かにあった。ルカクの半分でもゴールを取ってくれれば御の字。ベテランFWに対する周囲の期待値はそれほど高くなかったと言っていい。

しかし、蓋を開けてみればジェコは新天地で獅子奮迅の活躍を披露している。ここまでリーグ戦8試合に出場して早くも6ゴールを決め、現地時間19日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節のシェリフ・ティラスポリ戦でも1ゴール1アシストの大活躍でチームの勝利に貢献。インテル随一のゴールゲッターとして最前線に君臨することに成功している。

35歳でここまでやれるのか。そう驚いている人も多いだろう。だが、ジェコの凄いところは決してその得点力だけではない。ベテランながらも、同選手は絶え間なく守備にも奔走する献身性を披露している。シェリフ戦の後半には被カウンター時に最終ラインまで戻って守備に参加する姿も見せており、ディフェンス面でもチームにとってはかけがえのない存在となっているのだ。ルカクも攻守にチームプレイができる選手だったが、そういった部分でも今季のジェコは彼の後釜として十分すぎる役割を果たしていると言っていい。

「ルカクも素晴らしい選手だったが、ジェコは彼を忘れさせるパフォーマンスを披露してくれている。比較するのはシーズン終了後ということになると思うけど、彼も本当に素晴らしいのは間違いない」(エステバン・カンビアッソ)

「ルカクより完全に良いとまでは言えない。だけど、ジェコのスタートは非常に順調だね。その得点数がPKに頼ったものではないというのも非常に好印象だ。新しいインテルが出来上がりつつあるのは間違いない」(アレッサンドロ・デル・ピエロ)

そんなジェコに関しては、セリエAのレジェンド2人もこのような意見を述べている。ルカクの存在は偉大過ぎたものの、彼の後釜として求められているものを確実にこなしてくれるベテランFW。あとはこの調子がいつまで続くかだが、ジェコがこのフォームを維持したままシーズン終了まで突っ走ることには大いに期待したいところだ。

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