リヴァプールのハイプレスでも崩れない 移動式砲台を持ったマンCのビルドアップ

正確なパスでチームを支えるラポルト photo/Getty Images

見応えのある試合だった

プレミアリーグ第7節リヴァプール対マンチェスター・シティの一戦は2-2のドロー決着となった。近年リーグ優勝を争う2クラブであり、非常に盛り上がった試合となった。

その中でも特に目立ったのはリヴァプールのハイプレスをかわすマンCのビルドアップだ。試合開始直後はアウェイのアンフィールドということもあり飲まれかけていたが、後方から安定感のあるパスが供給されることで徐々に相手を敵陣に押し込んでいる。

そんなマンCの組み立てを支えたのはセンターバックでスタメンとなったアイメリック・ラポルトだ。彼の左足から繰り出されるミドルパスやショートパスは非常に正確であり、リヴァプール戦では最終ラインで最も精度の高い92%の数字を叩き出している。相方であるルベン・ディアスも正確なキック精度を持っているが、縦パスの判断はラポルトが上手だ。

しかし、ラポルトが昨季スタメンから外されたのはやはり守備での判断か。この試合でも寄せの遅さから失点を招いており、そういった点ではディアスに軍配が上がる。また、この試合はベンチだが、ジョン・ストーンズも守備が上手く、コンディションが整えば指揮官であるジョゼップ・グアルディオラはどちらを使うのか非常に興味深い。

ラポルトからのパスをロドリやベルナルド・シウバを経由することでハイプレスをかわしながら攻撃を成立させていたマンC。前線での決定力不足はやはり気になったが、この安定感のあるビルドアップを持っていれば長年の問題であったハイプレスに屈することは減るのだろうか(データは『WhoScored.com』より)。

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