2失点に関与も攻撃面ではデ・ブライネ並み ジョアン・カンセロの一長一短なスキル

魅力的な攻撃的スキルを持ったカンセロ photo/Getty Images

安定感が欲しい

因縁の対決となったリヴァプール対マンチェスター・シティの一戦。リヴァプールが先制するもマンCが追い付き、再びリヴァプールが突き放す。このまま試合が終わるかと思われたが、最終的にはプレミア王者が追い付き2-2のドロー。互いに勝ち点を分け合う形となった。

後半だけで4得点の入ったこのゲームだが、マンCは2度左サイドから崩されている。1本目はジョアン・カンセロの不用意なタックルをモハメド・サラーにかわされ、サディオ・マネに先制点を決められている。2本目に関してもまたもやカンセロがサラーに入れ替わられたところで、追加点を許してしまった。2失点目に関してはサラーの突破力が異次元であったが、右サイドのカイル・ウォーカーと比べるとどうしても守備が軽いといわざるを得ない。カンセロの選ぶプレイはどこかギャンブル的な要素があり、安定感のあるオレクサンドル・ジンチェンコが昨季スタメンに君臨していた一つの要因だろう。

しかし、攻撃面ではそのジンチェンコを上回るパフォーマンスを披露するのがカンセロの強みだ。リヴァプール戦では決定的なパスであるいわゆるキーパスを2本供給しており、ケビン・デ・ブライネに続くチャンスメイカーとして活躍していた。また、ハイプレスにも耐性があり、ベルナルド・シウバやフィル・フォーデンと共に左サイドを攻略している。

このように守備では失点に関与してしまったが、攻撃ではチームトップの働きを見せるカンセロ。一長一短ではあり、DFとして守備をおろそかにするのはどうかと思われるが、今後どのように成長を遂げるか楽しみな選手の一人である(データは『WhoScored.com』より)。

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