サウジアラビア戦は酒井宏樹以外に任せるべき? 代わりを担える次の右SB

森保一監督は誰を選ぶのか photo/Getty Images

新しい選手に目を向けるのもありだ

ドイツのハノーファーで海外挑戦し、フランスの名門マルセイユでプレイしたDF酒井宏樹。代表では欠かせない存在となっており、東京五輪ではオーバーエイジ枠としてU-24に参加。ベスト4に貢献している。その後はオーバーワークが原因でフル代表を離脱するも、所属クラブである浦和レッズでは右サイドバックとして出場機会を得ており、復調している。

25日に行われた明治安田生命J1リーグ第30節FC東京戦にも右サイドバックで先発しており、右サイドを駆け回った。前半終了間際には素晴らしい抜け出しから同点弾をゲット。失点に関与した自らのミスを帳消しにする帰国後初ゴールを決め、勝利に貢献している。守備でも対人の強さを見せ、4回のボール奪取を成功させており、FC東京の攻撃を食い止めていた。離脱してしまった代表戦では不動の右サイドバックであった頃の姿はなく心配ではあったが、今の酒井なら十分に代表の右サイドは任せることができる。

しかし、後半途中にアダイウトンと交錯し、西大伍と交代でベンチに下がっている。試合後のインタビューでは「怪我は大丈夫」と語っていたが、少し心配か。10月には代表戦が控えており、酒井が招集される可能性はある。が、以前のようにコンディションを下げる要因になる可能性もあり、森保一監督は難しい判断を迫られる。

代役となるのは酒井の古巣でもあるハノーファーの室屋成か。前回の代表戦では酒井の離脱後右サイドバックを務めており、中国戦では勝利に貢献している。また、川崎フロンターレの山根視来も前回招集されており、楽しみな一人だ。後方からパスの出し手となれる選手であり、今の代表にはない新しいタイプの選手である。

エールディヴィジのAZ所属の菅原由勢も選択肢の一つだ。名古屋グランパスでデビューした菅原は2019年にオランダへ渡ると翌年には完全移籍に移行し、2025年までの長期契約を結んでいる。今季はここまでリーグ戦に全試合出場しており、前節のトゥエンテ戦ではフル出場を果たしている。その試合では計7回のボール奪取を記録するなど、守備者として高いパフォーマンスを披露した。AZはここまで1勝と不調ではあるが、新しい戦力として招集するのも悪くない。

最有力である酒井に不安が残るも十分に後任は育っている現在の日本代表。28日にはサウジアラビア戦、オーストラリア戦に臨むメンバーが発表されることになっているが、果たして誰が選ばれるのか。

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