なぜマルシャルは走らない マンUの前線で動かぬ男の謎

C・ロナウドやサンチョの加入でマルシャルの立場は厳しいはずだが…… photo/Getty Images

ウェストハム戦でもほぼ走らず

2019-20シーズンにはイングランド・プレミアリーグで驚異の17ゴールを記録したこともあった。しかし、その頃の輝きは一体どこへ消えてしまったのか。きっと、彼に対してはかねてより多くのファンがそんな思いを抱いていることだろう。その人物とは、マンチェスター・ユナイテッドに所属するフランス代表FWアントニー・マルシャルだ。

備えている能力自体は高いはずだが、昨季から急激にファンからの評価を下げているマルシャル。リーグ戦22試合の出場で4ゴールに終わった得点力の低下も大きな要因だろうが、多くのファンの反感を買っているのはピッチ上におけるその振る舞いだろう。得点を奪う能力が低下しているにもかかわらず、マルシャルはチームのためにほとんど走らない。前線から守備をするわけでもなく、攻撃時に味方を活かすフリーランニングもほとんど行うことがないのだ。自分がボールを持っている時以外は、ただ最前線を彷徨うだけ。昨季途中には、その様子に関して英『DAILY STAR』から「ベテランで9番タイプのエディンソン・カバーニがあれほど動くのに、マルシャルは何をしているのかわからない」という痛烈な批判を浴びたことも記憶には新しい。

そんなマルシャルだが、彼は今季も変わらないのか。現地時間22日に行われたEFLカップ3回戦のウェストハム・ユナイテッド戦(●0-1)にスタメン出場を果たした同選手だが、ここでのプレイぶりもこれまでと同様低調なものに。この試合で90分間プレイしたマルシャルだが、ポジションヒートマップを見ても彼がプレイしたのはほぼ相手PA付近の一点のみ。通常、前線の選手のヒートマップというのは90分間プレイすればいくらか広がっていくものだが、マルシャルのものはまさしく“点”と呼べるものになってしまっている。ボールを持てば悪くないシーンもあったのだが、さすがにこれは「動かなすぎ」と言わざるを得ないだろう。

周囲からの評価が下落しているにもかかわらず、一向にオフ・ザ・ボールの動きに改善が見られないマルシャル。このままでは構想外になる日も近そうだが、はたして彼は今後どのようにこの苦境を打破していくのだろうか。そろそろ走り始めなければ、手遅れとなる可能性は高い。

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