マンCの悩めるNo.7は新天地を求めるべきか スターリングに吹く向かい風

マンCで難しい立場に置かれているスターリング photo/Getty Images

背番号7の停滞するキャリア

2019-20シーズンにはイングランド・プレミアリーグで20得点を記録したものの、もう彼がマンチェスター・シティで生き残っていくことは難しいのか。シチズンズの悩めるNo.7は、そろそろ決断を下すべきなのかもしれない。

数年前までは確かに輝きを放っていた。しかし、近年のマンCにおいてイングランド代表FWラヒーム・スターリングの存在感は非常に薄れているといっていい。昨季はシーズンを通して14ゴールを記録したものの、出場したラスト10試合で決めたのはわずか1ゴール。シーズンが終わりに向かうにつれて、スターリングの決定力不足はしばしば各方面から指摘されるようになった。

そして、今季もスターリングの苦境は続いている。プレミア第2節のノリッジ・シティ戦で2021-22シーズンの初ゴールを記録した同選手だが、ここまで5試合で挙げた得点はそれだけだ。加えて、チームがアストン・ヴィラからイングランド代表MFジャック・グリーリッシュを獲得した影響で出場機会も減少中。まさに今のスターリングの立場はマンCにおいて崖っぷちと言っていい。
そんな悩めるアタッカーは、このまま苦境が続くようであれば近いうちの移籍も視野に入れたほうが良いのか。グリーリッシュだけでなく、マンCの前線にはリアム・デラップ(18)やカイキ(18)といった将来有望な若手も控えている。このまま調子が戻らないようであれば、じきにスターリングの居場所がなくなる可能性も高いだろう。試合に出続けることを最優先するならば、やはり彼は新天地を求めるべきか。

「グリーリッシュを筆頭に、今のシティにはラヒーム以外にもクオリティの高いウイングがいる。ラヒームも長くクラブに在籍する選手だが、クラブとの契約は2023年までだろう。あと2年で満了となるだけに、近いうちに移籍する可能性は高いと思うね。シティも、そしてラヒームもそれを望んでいるかもしれない。彼の実力は素晴らしいけれど、今のシティで生き残るには少し厳しい気がするよ。フットボーラーとして、時には新たな挑戦をすることも大切だ。彼にとっては今がその時なんじゃないかな」(英『talkSPORT』より)

クラブOBのトレヴァー・シンクレア氏も、スターリングに関してはこのような見解を示している。備えている実力は間違いないのだが、彼がもう一度輝くためには移籍という決断が必要なのだろうか。マンCで燻る快速アタッカーの復活には期待したいところだが、スターリングの運命やいかに。

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