ブレントフォードが今季のサプライズ? チームのカギとなる“魅惑の2トップ”

トニーとムベウモからなる2トップはブレントフォードの大きな武器だ photo/Getty Images

またまた面白いクラブが現れた

開幕から5試合が経過したプレミアリーグ。上位3クラブはチェルシー、リヴァプール、マンチェスター・ユナイテッドとなっており、それぞれ4勝1分で並んでいる。今季も上位は例年と同じだが、中位には面白いクラブが名を連ねている。2勝2分1敗で9位のブレントフォードだ。

ビーズの愛称で知られるブレントフォードは長くイングランドの実質2部であるチャンピオンシップや実質3部であるフットボールリーグ1で戦っていたクラブであり、プレミアリーグ創設後初の昇格となった。

彼らが注目される存在となったのはやはり開幕戦のアーセナル戦か。ホームでガナーズに対し、真っ向勝負を挑み2-0での勝利。相手が不調であったとはいえ、ビーズの存在をプレミアに知らしめるには十分な試合であった。

そんなブレントフォードだが、[3-5-2]を基本のスタイルとしており、後方から繋ぐサッカーを展開している。守護神のダビド・ラヤをはじめどの選手も視野が広く、高いパス精度を武器に後方から丁寧に繋いでいる。先日行われたウルブズ戦ではいとも簡単に相手のハイプレスを無効化しており、敵陣に攻め込んでいる。

特に脅威となっているのは前線の2トップだ。ここまでの5試合ではイヴァン・トニーとブライアン・ムベウモのコンビが鉄板であり、2-0で勝利したウルブズ戦は彼ら2人で得点を挙げている。

トニーに関しては昨季チャンピオンシップで33ゴールを決めた点取り屋だが、決定力以外にもポストプレイや動き出し、ラストパスと非常にプレイの幅が広い選手であり、何でもできるFWだ。ムベウモとは横に並ぶことは少なく、攻撃時は主に縦関係となり、彼らのワンツーでボックス内に侵入することも少なくない。

また、両選手共にボールが収まるプレイヤーであり、後方からのパスを受けて2人でカウンターを仕掛ける場面も多く見られている。守備でも献身的であり、彼らがビーズのキーマンだろう。

ここ数年ではウルブズやリーズが昇格組としてプレミアを沸かせる存在となったが、今季はブレントフォードがダークホースとして上位をかき回すクラブになるだろう。

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