巻き返しを図るポルトガル軍団 キーマンは中盤で躍動する司令塔

攻守に渡り大きな貢献を見せているネベス photo/Getty Images

ここからは比較的楽な日程か

新監督にブルーノ・ラージを招聘したウルブズ。しかし、今季のリーグ戦では開幕から3連敗となっており、チームは下位に沈んでいる。結果としては勝ち点ゼロと苦しいが、ここまでの内容を考えれば、そこまで悲観することはないか。

ここまでの3試合ではすべて0-1での敗戦となっているが、何もできずに負けたわけではない。先日行われたマンチェスター・ユナイテッド戦もそうだ。結局、黒星となったが試合終了後のスタッツを見てもシュート数、枠内シュート数共に上回っており、決定力の差で負けている。ストライカーにはラウール・ヒメネスも復帰しており、今後の改善に期待だ。

そんなウルブズだが、ここまで素晴らしいパフォーマンスを維持している選手がいる。ポルトガル代表のMFルベン・ネベスだ。

同じくポルトガル代表のジョアン・モウティーニョとダブルボランチを組むことの多いネベスだが、やはり配球力は桁違いだ。特に右足からのパスは非常に正確で、針の穴を通るコントロールだ。マンU戦でもカウンターの場面では前線のアダマ・トラオレやフランシスコ・トリンコンへパスを供給している。また、守備の強度の高く、安心してボランチに配置できる選手だ。

このようにチームにとって欠かせないネベスだが、彼に期待したいのは正確な右足から繰り出されるミドルシュートだ。現状のウルブズは前線に強力なアタッカーを配置しているが、ここまで無得点に終わっている。攻撃のパターンは作れており、攻撃力不足というわけではないが、3戦無得点は苦しいか。そこにネベスの強烈なミドルシュートが加われば、相手の守備陣もネベスに注意する必要があり、攻撃陣のマークが薄くなるだろう。

開幕からレスター、トッテナム、マンUと相手が悪かったものの、全敗に終わっているウルブズ。次節はワトフォード戦となっているが、そこから12月まで前述した3クラブのような強豪との対戦はない。ここでネベスを中心に白星を重ね、勝ち点を積み上げたい。

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