ようやく長いトンネルを抜けたか イングランド代表FWが見せた中央での可能性

ようやくスターリングに復調の兆しが見られたか photo/Getty Images

ポジションを変えただけでここまで見違えるとは

EURO2020ではイングランド代表として活躍したラヒーム・スターリング。母国を準優勝に導く彼の活躍は素晴らしく、マンチェスター・シティでの活躍も期待されていた。

しかし、21-22シーズンが始まってみれば、不調であった昨季と何も変わらず、プレミア開幕戦となったトッテナム戦では対峙するジェフェット・タンガンガ相手に何もさせてもらえず、無得点に終わった。

先日行われたプレミア第2節では先発落ちとなり、今季も難しいシーズンになるかと思われたが、希望が見えた。2点リードした後半にフェラン・トーレスと交代でピッチに入ったスターリングは、本来の左ウイングではなく、前線中央である9番の位置に入った。

前線に張るのではなく、少し降りてくるような偽9番の動きを見せるスターリングは後方からの楔のパスを受けるターゲットとなっており、ノリッジとしてはやっかいな存在となっていた。また、以前までは左サイドでスターリングが受けるとペースがスローダウンすることが多かったが、中央でボールを受けるため悠長にボールを持つわけにもいかず、ドリブルやパスで素早く展開しているプレイが見られた。これは9番でのコンバートで得られたメリットだろう。

また、ゴールシーンでは右サイドのガブリエウ・ジェズスが中央へクロスを送り、スターリングが合わせている。以前までよくあるパターンだったが、左サイドに固定されてからは見られておらず、得点を量産していた18-19、19-20シーズンを思い出させるようなゴールシーンであった。

9番起用で復活の兆しを見せたスターリング。まだ完全復活とはいかないが、今後も同じプレイを続けることが出来れば、エースとして活躍していた時期に戻ることができるのではないか。

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