21歳にしてこの安定感 開幕戦で見せたサンビ・ロコンガのクオリティ

開幕戦から高いパフォーマンスを披露したロコンガ photo/Getty Images

ボランチはひとまず安心か

アレクサンドル・ラカゼット、ピエール・エメリク・オバメヤンの2人が体調不良で起用できないアクシデントも見舞われたアーセナル。開幕戦前から雲行きが怪しくなり、結果0-2で昇格組であるブレントフォードに黒星となった。

試合を通して見ても、昇格組のブレントフォードは後方からの繋ぎやハイプレスと明確なプランを持って戦っており、それに比べアーセナルは要所のデュエルで負けてしまっていた。3季目となるミケル・アルテタ政権だが、そろそろ苦しいか。

それでも、希望の星となったのは新加入のMFアルベール・サンビ・ロコンガだ。ベルギーの強豪、アンデルレヒトから加入した21歳はトーマス・パルティの怪我の影響からボランチで開幕スタメンを飾った。

グラニト・ジャカとコンビを組んだサンビ・ロコンガの良さは冷静なプレイぶりだ。前述したように21歳と若いが、中盤での配球や守備など、随所に冷静さを感じ取ることができ、ジャカと共にゲームを作っていた。また、中盤の底でパスを回すだけでなく、アタッキングサードではエミール・スミス・ロウと共に崩しに参加するなど、その汎用性は高く、現状では今夏の買い物で一番の大当たりか。前述したパルティは怪我の影響で8月末、もしくは9月と復帰時期が予想されているが、サンビ・ロコンガとジャカがいれば、ひとまずボランチは一安心か。

開幕戦は黒星となったものの、収穫はあったアーセナル。次節は欧州王者チェルシーとの対戦が予定されているが、どこまで修正できるかがカギとなりそうだ。

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