“サンチョ&ヴァラン”でもまだ足りないのか マンUに期待したいさらなる補強

現状の戦力をスールシャール監督はどう見ているか photo/Getty Images

ビッグネームの2枚獲りも素晴らしかったが

今夏、ドルトムントからFWジェイドン・サンチョを獲得したマンチェスター・ユナイテッド。加えて、同クラブは先日レアル・マドリードのDFラファエル・ヴァランとも移籍に関する基本合意に至ったことを発表した。攻撃陣と守備陣でそれぞれ軸となる選手を確保することに成功した赤い悪魔は、今季こそいよいよプレミアリーグで復権を果たすこととなるのか。

しかし、新シーズンに向けて着々と準備を進めているのは彼らだけでない。優勝争いに加わることが予想されるライバルたちも、次々と各方面から実力者を揃えつつある。ディフェンディングチャンピオンのマンチェスター・シティはアストン・ヴィラからMFジャック・グリーリッシュを獲得し、トッテナムFWハリー・ケインの獲得も近いとされる。そのほか、チェルシーもインテルに所属するFWロメル・ルカクの獲得についてクラブ間合意に至ったとの報道が。マンUの補強も見事だが、現時点ではそれが他のライバルと決定的な差にはならなそうな雰囲気もある。

それだけに、マンUはもう少しスカッドに実力者を引き入れるのもアリか。マンCやチェルシーと明確な差をつけるには、もう何人かの新戦力を迎え入れておきたいところ。たとえば、アーロン・ワン・ビサカの競争相手として獲得を狙っているとされるキーラン・トリッピアーはピンポイントに必要な選手と言えるだろう。そういった“少し足りない部分”を、マンUはこの勢いで補っておきたいところだ。
「ユナイテッドが真に優勝候補となるには、あと2,3人のサインが必要だと私は思うよ。チェルシーはルカクや(ジュール・)クンデの噂があるし、シティはグリーリッシュを迎え入れたうえにケインも狙っている。この2クラブを押し退けてのプレミア制覇を狙うなら、あと何人か新戦力は欲しいところだ」(『ITV Sport』より)

クラブOBのロイ・キーン氏も、マンUにはあと数名の新加入選手が必要とこのように主張する。サンチョとヴァランを確保して動きは素晴らしかったが、今夏の補強を100点で終わらせるにはあと少しといったところか。プレミア制覇の目標に向けて、やるべきことは早めに終わらせたいところだ。

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