ルカクの代役には不十分? インテルが狙う後釜候補に残る不安要素

インテルの獲得リストに載っているとされるマルシャル photo/Getty Images

マンUで燻るFWに照準か

今夏移籍市場において、ベルギー代表FWロメル・ルカクのチェルシー移籍が濃厚となっているインテル。絶対的エースを手放すこととなれば、彼らはいったい誰をその代役に据えるのだろうか。いくら財政難の状況とはいえ、ルカク放出となれば彼に代わるセンターフォワードは確保したいところだ。

そんななか、後釜候補として急浮上しているのがマンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー・マルシャルだ。英『Daily Mail』によると、ジェイドン・サンチョの加入やエディンソン・カバーニの契約延長によってマンUにおける居場所がなくなりつつある同選手に目をつけたインテルは、ひとまず1年間のローンで彼をチームに引き入れる計画を持っているという。

2019-20シーズンにプレミアで17ゴール7アシストを記録したマルシャル。備えているポテンシャルは申し分ないと言えるだろう。しかし、ひとつ気になるのは彼のプレイスタイルがインテルに合うかどうかというところだ。
優れた得点能力を持っているマルシャルだが、彼はルカクのように守備にも奔走できるようなストライカーではない。2020-21シーズンはボールのないところで全く動かない点に関して、ファンから相当な批判を浴びていたことも記憶には新しいところだ。加えて、ルカクのように優れたフィジカルを活かして前線で起点になれるわけでもない。本当にマルシャルがルカクの代役になるかは、現時点で怪しいと言わざるを得ないだろう。

得点感覚がうまくハマればある程度活躍できるだけの能力は備えているものの、総合力で不安を抱えるマルシャル。ルカクほどの選手の代役がそう簡単に見つかるわけでもないだろうが、少なくとも彼を獲得することになればインテルは相当なリスクを背負うこととなるかもしれない。

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