工藤壮人が豪クラブを退団 後半戦巻き返しへ古巣レイソルは獲得に動くべき!?

ブリスベン・ロアーを退団した工藤 photo/Getty Images

攻撃力不足が露呈するレイソル

オーストラリアのAリーグに所属するブリスベン・ロアーは7日、FW工藤壮人との契約を終了することで合意に至ったと発表した。

工藤の新天地に関しては、現時点で明かされていない。そのため、今後の動向に注目が集まるが、古巣である柏レイソルへ復帰するのもありだ。柏は、下部組織育ちの生え抜きである工藤の獲得に動いても良いのではないか。

柏は今季、22試合消化して6勝2分14敗。ここまで勝ち点を「20」しか積み上げることができていない。下位4チームが降格する今季のイレギュラーなレギュレーションの中、降格圏内と勝ち点差がなく、16位に低迷している。
7位で終えた昨季との違いは、やはり攻撃の迫力不足か。柏はリーグワースト3位タイの34失点と、ここまで失点の多さが目立つように見えるが、実は昨季とさほど変わらない。昨季の1試合あたりの平均失点数は「1.35」だったのに対して、今季は「1.45」と微増。一方で、1試合あたりの平均得点数は「1.76」から「1.00」と大幅に減少している。

昨季は破壊力抜群の攻撃力で守備の欠点をうまくカバーできていたのだが、今季はその攻撃力が影を潜めているため、なかなか勝ち点を積み上げることができていない。結果として、チームのエースで、得点王やMVPにも輝いたオルンガの退団の影響をもろに受けてしまっているのだ。さらに、チームの10番を背負っていたMF江坂任が、今夏に浦和レッズへ移籍。その浦和からFW武藤雄樹を獲得したものの、今季後半戦も攻撃面での不安が拭えていない。

そこで、後半戦の巻き返しへのキーマンとして、フリーとなった工藤の獲得に動いてみてはどうだろうか。工藤は近年、様々なクラブのトライアルに参加するなどやや苦戦を強いられている印象だが、レイソルをJ1制覇へと導いた過去があり、2013年にはキャリアハイの19ゴールを記録している。小学生のころから長年過ごしてきたレイソルへの想いも人一倍強いはずで、もし再び柏でプレイすることとなればこれまで以上に奮起してくれるはず。ともに再起の道を辿るのも悪くないだろう。

また、ファンも工藤がレイソルでの“第2の人生”を歩むとなれば、快く迎え入れてくれるに違いない。むしろ工藤がフリーになったと聞いて、復帰を待ち望むファンも少なくないかもしれない。工藤の新天地はどこになるのか。

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