強豪スペインのコンディションは最悪? 要注意人物はコートジボワール戦でのラッキーボーイ

途中交代からハットトリックを達成したラファ・ミル photo/Getty Images

スペイン戦は3日に予定されている

東京五輪のラウンド8でニュージーランドを退け、準決勝に駒を進めたU-24日本代表。相手は大方の予想通り、強豪スペイン代表となった。グループステージで対戦したフランスはクラブから選手派遣を止められており、フルメンバーではなかった。が、スペインにはフル代表組が6名おり、レベルは格段に上がるだろう。

しかし、既にMFダニ・セバージョスやDFオスカル・ミンゲサといった先発に名を連ねることが予想される選手は負傷の影響から離脱しており、日本戦での出場はない可能性が高い。また、主力であるMFペドリやMFダニ・オルモらはフルシーズン戦い抜いたうえでEURO2020にも出場しており、コンディション面では完璧とはほど遠い出来であることが予想される。

このように日本としてはコンディション面では有利か。それでも、コートジボワール相手に5得点快勝しており、対策しなければやられてしまうだろう。そこで重要となるのは守備のやり方だ。

スペインはフル代表と同じくボールを支配した戦術を信条としており、コートジボワール戦でもボール支配率64%を記録している。コートジボワールは自陣に引いてブロックを敷き、カウンターから攻撃を仕掛けてスペインをギリギリのところまで追いつめている。

日本も基本的にスペインのようにボール支配率を高めるサッカーを展開するため、相手を押し込むことがベースとなっているが、主導権を握られた際にどこまで守りに徹することができるかがカギになる。幸い、五輪前にスペインとは親善試合で戦っており、両者ともに戦い方は分かっているため、やりやすいか。

もう一つ気になる点はスペインのラッキーボーイ的な存在だ。コートジボワール戦では後半91分に勝ち越し弾を奪われており、絶体絶命かに思われたが、途中交代で入ったFWラファ・ミルがアディショナルタイムに同点弾を挙げ、延長に持ち込んでいる。そこからミルは更に2ゴールを決め、ハットトリックを達成している。今乗りに乗っている選手で、日本戦でも途中交代での起用が予想でき、彼に仕事をさせないことも大事になってくる。

コンディション面では有利だが、コートジボワール戦でのパフォーマンスを見ると、警戒せざるを得ないスペイン代表。強豪ではあるが、彼らに勝てばメダルが確定するため、白星を期待したい。

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