“R・ディアス級”の衝撃を与える男? マンUにやってきた頼もしすぎるCB

今夏のマンU移籍が内定したヴァラン photo/Getty Images

ついにマグワイアの相棒を確保

2021年夏、マンチェスター・ユナイテッドはついに念願だったDFハリー・マグワイアの相棒となるセンターバックの確保に成功した。同クラブは現地時間27日、レアル・マドリードからフランス代表DFラファエル・ヴァランの獲得に関して基本合意に至ったことを発表。メディカルチェックや細かな契約条項を調整したのちに、正式な加入が決定する見通しだ。

そんなヴァランは、2020-21シーズンのマンチェスター・シティでいうポルトガル代表DFルベン・ディアスのような存在となれるか。2019-20シーズンまでは守備に不安を抱えつつも、このポルトガル代表DFの加入で明らかに守備が安定したマンC。一線級のCBを一人加えたことで、シチズンズは一気に王座へと返り咲いた。リーグ制覇を達成するため守備の安定は必須ともいえるだけに、マンUにとってヴァランが優勝へのキーマンとなる可能性は高い。

「昨季のシティはR・ディアスの加入で守備がとても安定していた。彼が加入後すぐにチームを落ち着かせたことで、シティはプレミアで安定的な強さを維持することができたね。私はユナイテッドにおけるヴァランも非常に似たケースになると思っているよ。彼は素晴らしい守備力を備えたDFだし、経験も豊富だ。ビッグゲームを何試合もこなしているし、W杯で優勝もしている。マグワイアが今まで通り稼働することさえできれば、ユナイテッドは優勝を狙えると思うよ。ヴァランはそれほどユナイテッドをアップグレードする存在だと私は考えている」
英『talkSPORT』で解説員を務める元イングランド代表MFレイ・パーラー氏も、ヴァランについてはこのように語っている。唯一の懸念点はリーダーシップの部分だろうが、それも大きな問題とはならないか。レアル・マドリード時代にはライン統率などで少しばかり拙さを見せることもあったヴァランだが、マンUにはすでにハリー・マグワイアという優秀なディフェンスリーダーがいる。マグワイアは稼働率も高いだけに、ヴァランが自分のプレイに集中できる時間は多そうだ。ヴァランが本来の実力を発揮できれば、マンUのCBコンビは間違いなくプレミアトップクラスのユニットと呼ばれるようになるだろう。

はたして、マンUに加わった世界基準のCBはイングランドでどこまで通用するか。初のプレミア挑戦となるヴァランだが、その背中にかかる期待は大きい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ