一気に若返りを見せているクリスタル・パレス 21-22シーズンで攻撃の指揮を執るのは19歳?

今夏にパレスに加入したマイケル・オリーズ photo/Getty Images

期待できる選手だ

前監督であるロイ・ホジソンがクラブを去り、新監督にパトリック・ヴィエラを招聘したクリスタル・パレス。人員整理も進んでおり、昨季までクラブを支えたアンドロス・タウンゼントやガリー・ケイヒルといったベテラン勢を放出している。

補強面では若い選手に目を向けており、現状ではチェルシーから21歳のマーク・グエーイを獲得している。更に昨季までフラムでプレイしていたデンマーク代表のヨアキム・アンデルセンの獲得に動いており、チームの若返りを図っている。

その中でも特に期待したいのはMFマイケル・オリーズだ。彼は昨季まで実質2部のチャンピオンシップに所属するレディングでプレイしており、今夏に引き抜かれた形だ。19歳と若い選手ではあるが、昨季はリーグ戦44試合に出場しており、7ゴール12アシストと素晴らしい記録を残している。パレスに加入したオリーズだが、リヴァプールやアーセナル、ボルシア・ドルトムントなど数多くの強豪クラブから関心の寄せられていた選手であり、スケールの大きさを感じられる。

攻撃的なポジションならどこでもこなせるオリーズだが、昨季は[4-2-3-1]のトップ下でプレイすることが多く、パレスでも同様のポジションでプレイすることが予想される。

プレイスタイルはパスを武器に好機を演出するチャンスメイカーだが、ドリブルスキルが高く推進力のある突破からチャンスを作り出すこともできる選手だ。キック精度が高く、レディングではセットプレイのキッカーを務めている。

このように若く才能をもった選手の獲得に成功したパレス。攻撃的な選手ではタウンゼントを失ったが、昨季二桁得点を達成したクリスティアン・ベンテケとウィルフリード・ザハは残っており、彼らとの強力ユニット結成は非常に楽しみである。また、昨季ブレイクしたエベレチ・エゼは怪我の影響から今年中にピッチに立つことは難しいが、エゼとオリーズが並ぶことがあれば、上位陣相手にも負けない攻撃性能の高さを示すことができるかも知れない。

主力の大量放出の際は降格候補の一つに入ったかと思われたパレスだが、若手主体の補強がうまくいっており、期待できるチームになっている。あとは新監督がどこまで戦える集団にするかにかかっており、21-22シーズンのパレスから目が離せなくなりそうだ。

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