サンチョだけではまだ足りない? マンUの覇権奪回に必要な“超・大型補強”

サンチョの獲得は間違いなく大きいが photo/Getty Images

プレミア優勝を目指すにはあと少し

今夏の移籍市場にて、ドルトムントからイングランド代表FWジェイドン・サンチョを確保することに成功したマンチェスター・ユナイテッド。昨今のコロナ禍で財政にそれほど余裕はないはずだが、8500万ユーロ(約112億円)もの移籍金を捻出してこの21歳を獲得したことは称賛に値すると言えるだろう。彼は間違いなく来季大きな戦力となるはずだ。

しかし、マンUがプレミアリーグで覇権を奪回するためには、もう少しビッグネームが必要かもしれない。サンチョの加入によって前線の層は厚くなったものの、まだ彼らには不安なポジションも多い。特にセンターバックや守備的MFには一線級の名手が欲しいところ。他のコンペティションとの兼ね合いもあるだけに、クオリティの高い選手は一人でも多く確保しておきたい状況だ。

「ユナイテッドがプレミアでタイトル候補となるためには、さらに3人か4人のクオリティの高い選手が必要だ。エディンソン・カバーニとの契約延長に成功したことは素晴らしいけれど、彼もすべての試合に出場できるわけじゃない。年齢的にね。そう考えると、FWにもう1人頼れるストライカーが欲しい。それと、ワールドクラスのCBとセンターMFだね。このポジションにはトッププレイヤーが欲しいよ」(ブックメイカー『Paddy Power』より)
クラブOBの元イングランド代表MFポール・インス氏も、マンUの補強についてはこのように自身の見解を明らかにしている。さすがにワールドクラスを3,4人とまではいかないだろうが、やはりあと数名は世界的な知名度を誇る実力者が欲しいところだろう。

現在はレアル・マドリードのDFラファエル・ヴァランや、フランスの超逸材であるスタッド・レンヌのMFエドゥアルド・カマヴィンガの獲得に向けて動き出しているとされるマンU。彼らを確保できれば、ひとまずプレミア制覇を狙うスタートラインには立つことができそうだが、はたしてマーケット閉幕時に彼らのスカッドはどのような陣容となっているのだろうか。新シーズンでは久しぶりに優勝争いを演じる赤い悪魔を見たところだが、結末はいかに。

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