ブンデスの“アメリカ・ブーム”に続け ライプツィヒが確保した18歳の逸材とは

ライプツィヒへの加入が発表されたクラーク(右) photo/Getty Images

才能豊かな攻撃的MFに刮目せよ

近年、ドイツ・ブンデスリーガでアメリカ人選手の台頭が著しい。現在チェルシーでプレイするFWクリスティアン・プリシッチ(元ドルトムント)やユヴェントスのMFウェストン・マッケニー(元シャルケ)も、ブンデスリーガで経験を積んでから他リーグのビッグクラブへと羽ばたいていった選手だ。

それに続くように、2020-21シーズンもドルトムントのMFジョバンニ・レイナ(18)やRBライプツィヒのMFタイラー・アダムス(22)、バイエルン・ミュンヘンからホッフェンハイムにレンタルされていたDFクリス・リチャーズ(21)なども躍動しているブンデス。現在、ドイツでは空前の“アメリカ・ブーム”が巻き起こっていると言っていい。

そんななか、近い将来にまたも新たなアメリカ人選手がブンデスで躍動することとなるかもしれない。来季すぐに頭角を現す可能性こそそこまで高くないだろうが、期待をかけたいのは現地時間24日にニューヨーク・レッドブルズからRBライプツィヒへの加入が発表されたMFケイデン・クラーク(18)だ。

出身地であるアメリカで経験を積みながら、2018年と2019年にはバルセロナの下部組織(U-16カテゴリ)にも招待され、そのスキルに磨きをかけてきたクラーク。今季はトップ下のポジションを主戦場としながら、ここまでMLSで8試合に出場し4ゴール1アシストを記録している。

そんなクラークの能力で最も評価されているのは、広い視野を生かしたパスセンス。ピッチ上でそれほど難しいプレイを披露しているようには見えないものの、そう映るのは彼の技術の高さを証明しているとも言える。スムーズなターンで迅速に前を向き、相手のプレスがかかる前に決定的なラストパスを供給する動きは絶品。さすがはバルセロナのUSAアカデミーで育った選手といったところだろう。

それでいて、クラークはゴール前でフィニッシャーとしても振る舞うことができる。前方に利用可能なスペースがあれば迷わず侵入し、この若者は得点を奪ってみせる。MLSの8試合で4ゴールを叩き出しているという点からも、そういった部分のクオリティの高さを垣間見ることができる。

まだ荒削りな部分こそあるものの、18歳ということを考えれば十分な完成度を誇っているクラーク。ライプツィヒに合流するのはもう少し先となるが、その才能に対する期待は大きい。加えて、来季からライプツィヒを指揮するのは、ザルツブルクでFWアーリング・ハーランドなどの若きタレントを見出したジェシー・マーシュ監督だ。トレーニングからきちんとアピールができれば、この指揮官は若き才能にも一定のチャンスを与えるはず。ブレイクへの環境は整っているだけに、そのチャンスは活かしたいところ。まだ気は早いかもしれないが、近い将来またブレイクするかもしれない若手アメリカ人選手の歩みに注目だ。

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