スパーズの右SB補強に新展開 新たに狙うはプレミアで大人気の21歳

今季はチャンピオンシップでプレイするも、その実力は各方面から評価されているアーロンズ photo/Getty Images

ランプティからターゲット変更か

今夏、トッテナムは退団を明言したDFセルジュ・オーリエの代わる右サイドバックとして、どんな選手を確保しにかかるのだろうか。まだ退団の公式発表こそされていないが、先日オーリエは「ひとつのサイクルを終えた。ほかの場所を探すときが来たんだ」と発言。今夏の移籍は決定的となっており、スパーズは彼の代役探しが急務となっている。

そんななか、現在トッテナムが急速に接近しているとされるのがノリッジに所属するDFマックス・アーロンズ(21)だ。英『Sky Sports』によると、当初スパーズは右SBの補強候補としてブライトンのタリク・ランプティ(20)を狙っていたとされるものの、ここにきてメインターゲットをアーロンズに切り替えたのだという。

理由はその移籍金。ランプティの獲得には5000万ポンド(約77億4000万円)前後の資金が必要とされる一方で、アーロンズの価格は3000万ポンド(約46億4000万円)程度とも。マンチェスター・ユナイテッドやエヴァートンとの争奪戦となる可能性も高いが、トッテナムはより手頃な金額で獲得可能とされる後者により魅力を感じているようだ。
優れたスピードを武器に大外のレーンを駆け上がり、高精度のクロスで味方のゴールをお膳立てするアーロンズ。たしかに3000万ポンドで獲得できるなら、これ以上ない候補と言えるだろう。今季チャンピオンシップ(英2部)ではリーグDF中トップとなるドリブル成功数(61回)や、同2位タイとなるキーパス数(61本)を記録しており、そのクオリティは申し分ない(スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

また、来季トッテナムが4バックを採用するのであれば、ノリッジで同システムを経験しているアーロンズは魅力的。ランプティも優秀ではあるが、彼のブライトンでの主戦場は3バックシステムの右WBだった。チームへの適応という点でも、アーロンズの方がより安心感はありそうだ。

最大の懸念はプレミアのライバルたちと争奪戦を繰り広げることとなる可能性が高い点だが、はたしてトッテナムはどのような策を講じてこの男をチームに引き入れる算段をつけているのか。確保できれば非常に心強い存在となることは間違いないだけに、スパーズ強化部の手腕には注目したい。

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