“ドイツのジダン”になるべき優雅なテクニシャン CL、EUROで暴れる強心臓FW

EUROでも結果を出すハフェルツ photo/Getty Images

新時代のドイツを引っ張る存在へ

ジネディーヌ・ジダンのように優雅にボールを操り、決定的な働きを見せるプレイヤーへ成長できるだろうか。

ドイツのジダンになることが期待されるのは、チェルシー所属FWカイ・ハフェルツだ。

ハフェルツとジダンを重ねているのは元ドイツ代表で解説者を務めるローター・マテウス氏だが、確かにハフェルツのプレイは優雅だ。
スピード豊かな選手というわけではないが、それを補うだけのテクニックを備えている。加えてチャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・シティ戦や、EURO2020のポルトガル戦、ハンガリー戦でネットを揺らすなど、大一番での勝負強さも持ち合わせている。今後のドイツ代表を引っ張ってほしい逸材だ。

『Der Panzer』によると、マテウス氏はハフェルツのテクニック、ポジショニングセンスについて次のように語る。

「スキル、状況判断などから、私は彼をジダンと比較するよ。ハフェルツはクロースやミュラー、ギュンドアンが去った後、6年から8年にわたって代表で地位を築く選手の1人となるだろう。彼はトレーニングで得点力をさらに上げることも出来る。彼は良い目、良いボールコントロール、ポジショニング、素晴らしいテクニックを備えているよ」

今大会のドイツはベテランのトーマス・ミュラーを前線に呼び戻したが、ミュラーに頼れる時間は終わりに近づいている。今後は本格的に世代交代を進め、再びワールドカップの頂点を目指せるチームを作り上げていかなければならない。

セルジュ・ニャブリやハフェルツはその中心となるべき選手で、そこにフロリアン・ウィルツやユスファ・ムココら若いアタッカーが絡んでいくことになると予想される。

チェルシーでのチャンピオンズリーグ制覇からハフェルツの人気は高まっているが、ドイツのジダンと呼べる選手になるのか。今回のEUROから大きく羽ばたいてほしい選手の1人だ。

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