イングランド不調の原因はケインだけにあらず 必要なのはパス供給源の創造性

今大会ではここまで思うようにプレイすることができていないケイン photo/Getty Images

責任を感じるチームメイトたち

現在開催されているEURO2020にて、優勝候補の一角と目されながらも苦戦を強いられているイングランド代表。ここまで2試合を終えて、彼らが稼いだ勝ち点は「4」。3連勝での決勝トーナメント進出も予想されたスリーライオンズだが、その歩みは思いのほか順調ではないといっていい。グループステージ突破こそ問題なさそうだが、今後のことを考えると不安は尽きない。

なかでも、心配されるのがエースであるFWハリー・ケインの状態だ。2020-21シーズンは所属するトッテナムでリーグ戦23ゴール14アシストという圧倒的な成績を残しただけに、彼への期待は大きかった。しかし、蓋を開けてみれば2試合の出場でゴールはまさかの“ゼロ”。絶対的な得点源の不調がイングランド代表の停滞に繋がっているという声も、現地では時間を追うごとに強まっている。

しかし、イングランド代表の調子が上がらないことの責任を、ケイン1人に押し付けるのもどうなのか。たしかにエースの調子は芳しくないものの、そのほかの部分でも気になる点はいくつかある。特に、そもそもケインにボールが入らないことは早急に改善したいポイントだ。

「ハリーを批判するコメントをいつか見たが、彼のせいではないよ。スコットランド戦では、まず僕らが彼にボールを提供することができなかった。これはチーム全体として早急に改善すべきことだよ」(フィル・フォーデン)

「結果だけを見れば、ハリーは2試合で無得点だ。だけど、これはそれほど深刻な問題でもないと思う。僕ら周囲の選手のクオリティを改善できれば、彼にはさらにチャンスが巡ってくるようになる。そうすれば、彼は得点する方法を熟知しているから、評価を取り戻せると思うな。すべては僕ら次第だ」(ラヒーム・スターリング)

「僕はハリーを信じている。チームが危機的状況に陥ったとき、彼はいつも重要なゴールを決めてくれた。ハリーは僕らのリーダーであり、大きな影響力を持ったプレイヤーだ。僕らは彼のためにチャンスを作る必要がある」(キーラン・トリッピアー)

英『Evening Standard』によると、イングランド代表のチームメイトたちも、ケインにボールを集められらない自分たちの責任が大きいと主張している。たしかに今大会では動きが鈍い印象も受けるケインだが、百戦錬磨の点取り屋はチャンスさえ与えればどんな状況でもゴールを決めることができるはず。まずスリーライオンズが改善すべきは、ケインへのパスルートを確保することか。これまでの2試合は沈黙してしまったイングランド代表のエースだが、ここから周囲の雑音を振り払う圧巻のパフォーマンスに期待したい。

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