リヴァプールにとって理想的? ワイナルドゥムの後釜に最適な男とは

今季レスターで躍動したティーレマンス photo/Getty Images

何人か候補が浮上しているものの……

はたして今夏、MFジョルジニオ・ワイナルドゥムを失ったリヴァプールは、どのような中盤補強を敢行するのか。今季限りで契約満了を迎え、パリ・サンジェルマンへの移籍が決定した同選手。彼は数々の場面で相手の脅威となっていただけに、代役を見つけるのはそう簡単な作業とはならないだろう。

そんななかで現在リヴァプールが目をつけているとされるのが、ボルシアMGに所属するMFフロリアン・ノイハウス(24)やナポリに所属するMFピオトル・ジエリンスキ(27)だ。いずれもブンデスリーガとセリエAでは屈指の実力を誇る中盤戦士だけに、ワイナルドゥム級の働きは期待することができるだろう。確保できれば、この上なく心強い存在となることは間違いない。

しかし、やはりプレミアというのは特殊なリーグ。今季のMFチアゴ・アルカンタラがそうだったように、どれだけ優秀な選手でもその強度に慣れるには時間が必要な場合も少なくない。他リーグから選手を獲得するにあたっては、少し慎重になるべきかもしれない。移籍金が高ければなおさらだ。
そんな事情もあるだけに、リヴァプールにオススメしたいのはすでにプレミアで活躍している選手。なかでも、彼らの希望にマッチする可能性が高いのは、レスター・シティの中盤で存在感を発揮するベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスだろう。

視野の広さを活かした類まれなるパスセンスと、巧みな足技を駆使したボールキープでプレミアの守備者たちを翻弄するティーレマンス。その攻撃性能はノイハウスやジエリンスキと比べても遜色ないレベルに到達していると言っていい。加えて、彼は守備面でもチームに貢献することが可能で、2020-21シーズンはリーグMF中4位となる86回のタックル数を記録している。そのテクニックばかりに注目が集まりがちだが、2019年冬のプレミアへの上陸以降、この男は守備でもレスターに欠かせぬ存在となっている。プレミアのプレイスピードに慣れている点もあるだけに、やはりリヴァプールが優先すべきはこの男か。

英『Daily Mirorr』によると、リヴァプールもティーレマンスの動向は逐一チェックしている様子。獲得に動くとなればマンチェスター・ユナイテッドらと争奪戦になる可能性もあるが、ティーレマンスはそのリスクを承知したうえでも確保しておきたい才能の持ち主だ。獲得に多少投資が嵩んでも、それに見合うパフォーマンスは披露してくれるはず。リヴァプールにとっては理想の存在と言えるはずだが、結末はいかに。

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