初戦黒星からEURO制覇は過去に“1度”のみ 復活狙うドイツに不吉なデータ

初戦のフランス戦を落としたドイツ photo/Getty Images

早くも正念場

EURO制覇で完全復活をアピールする狙いは外れてしまうのだろうか。ドイツ代表はグループステージ初戦となったフランス代表戦を0-1で落としてしまった。

押している時間帯もあっただけに悔やまれる結果だが、やはりワールドカップ・ロシア大会王者のフランスは粘り強い。ドイツの猛攻を凌げるところに今のフランスの強さがあるのだろう。

まだドイツも諦めるには早すぎるが、1つだけ嫌なデータがある。EUROの歴史上、初戦を落としたチームが優勝したケースはたった1度しかないのだ。
その1回は1988年大会を制したオランダ代表で、当時はグループステージ初戦でソビエト連邦に敗北。ところが、続くイングランド戦ではFWマルコ・ファン・バステンのハットトリックで息を吹き返し、決勝ではソビエト連邦との再戦をルート・フリット、ファン・バステンのゴールで撃破。見事に初優勝を飾った。

今回のドイツは死の組とされるグループFに入っているため、初戦からフランスと対戦するのは不運だった。過去の事例と単純に比較するのは難しいかもしれないが、嫌なスタートになったのは確かだ。第2戦の相手も前回王者ポルトガル代表で、難しい戦いになるのは間違いない。

ドイツはEUROで1度も初戦を落としたことがなく、過去12回は7勝5分と初戦で確実に勝ち点を稼いでいた。それだけに今回の立ち上がりは心配だが、ポルトガル戦で勝ち点3をゲットできるだろうか。早くもドイツは正念場を迎えている。

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