苦しみながらも初戦を制した前回大会王者 今後のカギは攻撃の継続性か

前回大会王者は初戦を白星でスタートした photo/Getty Images

終盤のゴールラッシュで勝利を掴んだ

今大会の死の組と言われているグループF。日本時間16日にはハンガリー対ポルトガルの一戦が行われ、結果は0-3でポルトガルが勝利を収めた。前回大会であるEURO2016の王者であるポルトガルの勝利は周囲からすれば当然の結果ではあるが、先制点が決まったのは84分とギリギリで白星を掴んだのだ。観客が大勢入ったハンガリーホームとはいえ、タレント軍団のポルトガルは初戦から苦しめられた試合となった。

ではなぜ、ここまでポルトガルは苦しめられたのか。一つは攻撃の継続性の無さが原因であると言える。

この試合は[4-2-3-1]で試合に臨んだポルトガル。最前線にはクリスティアーノ・ロナウド、サイドにはベルナルド・シウバとディオゴ・ジョタ、トップ下にはブルーノ・フェルナンデスと豪華すぎるメンツが同時にピッチに立ったが、相手が5バックということもあり、崩しに苦労していた印象だ。また、ロナウドという強烈な個がいたこともあり、確実性の低いクロスやスルーパスが多く見られ、それらはハンガリーディフェンスに跳ね返されていた。先日のスペインのように相手を押し込めておらず、少し不安定な前線になっていた。もちろん、前線の選手は動き出しやドリブルで深い位置を取ろうとしていたが、相手の5バックの守備の影響からスペースがなく、窮屈な攻撃だった。
 
ボランチに配置されたダニーロ・ペレイラとウィリアム・カルヴァーリョがカバーするスペースが多くなってしまい、中盤のフィルターが機能していなかった。ハンガリーのあそこまでの攻撃を許した原因のひとつだ。ペレイラ、カルヴァーリョは守備でも良さを見せたが、あれだけの広大なスペースを完全にカバーするのは難しい。

そのためにも、後半に投入されたレナト・サンチェスのような流れに左右されず、攻撃のテンポをコントロールできる存在が今後のカギになるのではないだろうか。

今後対戦するフランスやドイツにはキリアン・ムバッペやティモ・ヴェルナーといったスピードが強みである選手がおり、不用意なボールの失い方は即失点に繋がる可能性が高い。

ポルトガルは日本時間20日にドイツとの対戦が控えており、少し戦い方を変えなければ足元をすくわれるだろう。

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