メッシの得点がPKしかない…… アルゼンチン代表で“2年間”続く緊急事態

今もアルゼンチン代表を引っ張るメッシ photo/Getty Images

バルセロナとは異なる結果に

2022年に行われるワールドカップ・カタール大会へ向けた南米予選にて、アルゼンチン代表は2位につけている。3勝3分という成績は決して悪いものではないが、首位を走るブラジル代表が6戦全勝であることを考えると、アルゼンチンの戦いぶりは少々物足りない。

気になるのは、やはりFWリオネル・メッシだ。アルゼンチンは6月3日にチリ代表、9日にコロンビア代表と対戦したが、どちらも引き分けてしまった。こうしたゲームで勝ち切るには、アルゼンチンはまだまだメッシの特別な才能に頼るしかないのが現状なのだ。

ところが、頼みの綱であるメッシは代表で思うような結果を残せていない。実は、メッシは2019年6月から代表戦で1度も流れの中からゴールを決めていないのだ。
その一戦とは、2019年6月8日に行われたニカラグア代表との親善試合だ。メッシは2得点を挙げて5-1の勝利に貢献したが、このゲーム以降メッシは14試合プレイして1度も流れの中からゴールを決めていない。

コパ・アメリカ2019のパラグアイ戦では1点決めたが、これはPKによるものだ。その後も2019年11月のブラジル戦、ウルグアイとの親善試合、2020年10月のワールドカップ南米予選・エクアドル戦、そして先日のチリ戦でネットを揺らしているが、これもすべてPKだ。

コパ・アメリカ2019の3位決定戦となったチリ戦以外はすべてフル出場しているため、それで流れの中からゴールがないのは気がかりだ。3位に終わったコパ・アメリカ2019でも結局メッシの得点はパラグアイ戦で挙げたPKのみで、今行われている南米予選でも6試合でPKによる2得点のみと寂しい成績に留まっている。

メッシ頼みとなるアルゼンチン代表にも問題はあるが、メッシがいる限りはどうしても頼りたくなってしまうもの。メッシが来年のワールドカップ・カタール大会で頂点を目指すならば、半ば強引にでもネットを揺らしていかなければ頂点は見えてこないだろう。すべてはメッシ次第だ。

さすがにカタール大会への切符は獲得できるだろうが、メッシが中心となっているアルゼンチン代表は今のままでいいのか。ブラジルとは差がついており、このままではワールドカップでも優勝候補には挙げられないだろう。

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