“黄金世代”が大躍進 今最も見るべき代表チームはW杯で台風の目となる

チェルシーの10番を背負うプリシッチ photo/Getty Images

クラブシーンで選手たちが急成長

2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会へ準備は整ってきただろうか。今季のクラブシーンで大きな飛躍を遂げたのがアメリカ代表選手たちだ。

スペイン『as』は今のアメリカを黄金世代と表現しているが、この表現は妥当だ。

まずチェルシーに所属するFWクリスティアン・プリシッチがチャンピオンズリーグ制覇を経験。ややポジション争いに苦労したところはあるものの、アメリカ代表のエースであるプリシッチが欧州最高峰の舞台で栄冠を手にしたのは大きい。アメリカサッカー界全体に勇気を与える結果となったはずだ。
さらにユヴェントスで主力となったMFウェストン・マッケニー、ブンデスリーガでライプツィヒに次いでリーグ2番目に少ない37失点に抑えたヴォルフスブルクの守備の要ジョン・ブルックス、バルセロナで攻撃性を発揮したサイドバックのセルジーニョ・デスト、バイエルンからホッフェンハイムにレンタル移籍して出番を増やした21歳のDFクリス・リチャーズがいる。

プリシッチに続く天才肌のレイナ photo/Getty Images

W杯でサプライズを起こせる集団に

ウォルバーハンプトンでプレミアリーグの舞台を経験した19歳のMFオーウェン・オタソヴィー、バレンシアで32試合に出場した18歳のMFユヌス・ムサ、ブレーメンで今季リーグ戦5得点を挙げたFWジョシュ・サージェント、フランスのリールでリーグ制覇を経験したFWティモシー・ウェア、ドルトムントで才能を証明したMFジョバンニ・レイナなど、メンバー表を見ると欧州組がずらりと揃っている。

アメリカ代表を指揮するグレッグ・バーホルターは今季の戦いについて、「代表チームにとって素晴らしい1年だったし、アメリカ人選手がチャンピオンズリーグ決勝に2人も参戦した。アメリカの選手が最高峰のレベルで戦っているのを見るのは楽しい」と振り返っている。

決勝に出場したのはプリシッチだけだが、マンチェスター・シティの方にはGKザック・ステッフェンがベンチ入りしていた。こちらもアメリカの選手だ。

彼らは今季の経験を来年のワールドカップへどう活かしていくのか。台風の目となる可能性があり、今最も勢いに乗っている代表チームの1つと言っていいだろう。

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