EUROで決定率“28.6%”の仕事人が暴れ出す ドイツ代表の秘密兵器となる男

今季モナコで得点を量産したフォラント(左) photo/Getty Images

今季リーグ・アンで大暴れ

6月開幕のEURO2020において、ドイツ代表のセンターフォワードを任されることが濃厚となっているのはセルジュ・ニャブリだ。所属するバイエルン・ミュンヘンでこそウイングを主戦場としている同選手だが、ヨアヒム・レーヴ監督率いるマンシャフトでの定位置は前線中央となっている。おそらく、本大会でも指揮官はこの男にCFの位置を継続して任せることとなるだろう。

しかし、そんなニャブリの陰に隠れているストライカーからも目が離せない。ニャブリも優秀な選手だが、場合によっては彼をCFに起用するのもアリではないか。それほどまでに、今季所属クラブで印象的な活躍を披露したのがFWケビン・フォラントだ。

昨夏レヴァークーゼンからASモナコへと活躍の場を移したフォラント。レヴァークーゼン時代からそのパフォーマンスは評価されていたが、リーグ・アンでもその攻撃性能は健在。それどころか、さらに感覚は研ぎ澄まされたと言っても過言ではないか。今季リーグ戦で記録した16ゴールという数字は、彼の自身キャリアハイ。リーグが違うことも考慮しなければならないが、そのフォームがキャリア最高レベルに到達していたことは間違いない。

加えて、フォラントはその決定力も素晴らしい。データサイト『SofaScore』によると、今季リーグ・アンにおける同選手のシュート決定率は28.6%。これは同リーグで10ゴール以上を決めた選手の中で最高値というのだから驚きだ。こうした数字からも勝負強さは垣間見えるだけに、ジョーカーとしての起用はアリだろう。崩しの軸となるニャブリからポジションを奪うのは難しいかもしれないが、切り札的存在であればこれほど相手にとって脅威となる選手はなかなかいない。

「近年はあまり代表に選んでいなかったが、今季の彼の活躍を見て戻すことを決めたんだ。フィジカルが強く、ストトライカーに必要な自己主張の強さも持っている。ゴールという点で、彼は我々のチームを豊かにしてくれるはずだ」(独『Sport Buzzer』より)

レーヴ監督も、フォラントの選出については決定的な仕事を期待してのことだと語っている。ニャブリからレギュラーポジションを奪うことこそ難しいかもしれないが、この男はドイツ代表のジョーカーとしてEUROで大活躍を披露することとなるか。今季リーグ・アンで暴れたマンシャフトの秘密兵器。そのプレイからは目が離せない。

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