繋ぐサッカーをするにはまずゴールキーパーから 徳島を支える繋ぐGK上福元直人

後方から組み立てに参加している上福元(画像はイメージ) photo/Getty Images

名古屋相手にクリーンシートを達成した上福元

昨季J2を制覇し、2014年以来となるトップカテゴリーでの戦いとなっている徳島ヴォルティス。今季も前監督であるリカルド・ロドリゲスが志向する繋ぐサッカーを継続しており、新監督であるダニエル・ポヤトスの元でもポゼッションサッカーを続けている。そんな繋ぐサッカーをしている徳島だが、正GKを務める上福元直人のボール捌きには定評があると言える。

大分トリニータでキャリアをスタートさせた上福元。昨季徳島に加入すると、初年度ながら37試合に出場し、チームを後方から支えている。今季もここまでリーグ戦全試合でピッチに立っており、新監督からの信頼も厚い。

そんな上福元の強みは前述した通り安定した足元の技術にあると言える。繋ぐサッカーをする場合、後方からの組み立てが非常に重要となる。相手がハイプレスを仕掛けてくれば後方でのミスは即失点に繋がるが、徳島には上福元がいるため難なく相手のプレスをかわすことが出来る。

また、視野が広い選手であり近くの味方が相手にマークされている場面では前線の味方に鋭いパスを出すことが出来る。22日に行われた名古屋グランパス戦でも同様な場面に出くわしたが前線の垣田裕暉に繋げ、何事もなかったかのように攻撃が始まっていた。このようにGKがパスを出せる選手であれば、後方からパスの出し手としてチームに貢献することができる。

本職の守備面では安定したセービングや早い判断からの飛び出しと十分なレベルを保っており、今後も安心してゴールマウスを任せられそうだ。

徳島の上福元、鳥栖のパク・イルギュと繫げるキーパーが台頭してきており、今後のGKのお手本は前述した2人のような選手なのかも知れない。

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