これこそがフットボール 観客動員でアウェイゲームの洗礼を浴びたプレミア王者

久しぶりの観客動員となったプレミアリーグ photo/Getty Images

逆転負けを喫したマンC

新型コロナウイルスの影響から基本的には無観客での開催となったプレミアリーグ。空っぽのスタジアムはどこか寂しい空気が流れていたが、リーグ終盤戦となる第37節、第38節では決められた人数ではあるがサポーターの入場が許可された形で試合が行われることとなった。18日に行われた第37節ブライトン対マンチェスター・シティの一戦も例外なく、サポーターをスタジアムに動員しての試合となった。

内容としてはマンCが序盤に幸先よく先制するも、ジョアン・カンセロが決定機阻止で一発退場に。開始10分にして人数不利となったプレミア王者だが、後半48分にフィル・フォーデンが追加点を挙げ2得点のアドバンテージを得た。ここからの負けは無いと思われたが、ミスから失点を喫するとそこから怒涛の連続失点で結果は3-2でブライトンの逆転勝利となった。

一見マンCのミスから崩れた試合だが、アウェイゲーム特有の嫌な流れがあったように思える。自分たちのミスには大きなブーイングが上がり、ブライトンの選手たちの何気ないドリブルやパスには大歓声とどこかやりづらさを感じる試合であることは間違いないだろう。ここ最近では有観客の試合はあるもののほとんどの試合では無観客で行われており、選手以外のサポーターという存在を久しぶりに肌で感じたはずだ。

また、レフェリーの判断も少しプレミア王者に厳しくなっていた。前半に起きたカンセロがレッドカードでの退場となっていただけに、アリレザ・ジャハンバフシュのイルカイ・ギュンドアンに見せた足裏でのタックルにも同様な処分を下すべきとの声も上がっている。後半にもサポーターの圧に判断を狂わされているシーンも散見されており、これこそがフットボールと言うこともできるが、レフェリーに対する有観客の影響が出た試合となったしまった。今季は無観客での試合が多かったため、審判が主役となる試合が少なかっただけに残念だ。

同じくプレミアリーグ最終節のエヴァートン戦、CLのファイナルと有観客での試合となっており、白熱する試合に期待したい。

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