逃した魚は大きすぎた? チェルシーが放出してしまった近年のプレミアを席巻する2選手は

チェルシー時代のデ・ブルイネ photo/Getty Images

2013-14シーズンにチェルシーでプレイ

今季のプレミアリーグ制したのは、過去4年で3度優勝を果たしたマンチェスター・シティだ。負傷の影響もあり今季は22試合の出場にとどまっているものの、試合に出ればハイレベルなプレイを披露し、3度のプレミア制覇に大きく貢献しているのがケビン・デ・ブライネである。昨季はプレミアのタイトルを逃しているが、個人としてはMVPを獲得している。

またそのマンCに18ポイント差をつけ、昨季プレミア初制覇を成し遂げたリヴァプール。そのチームでエースとして君臨するのが、モハメド・サラーだ。彼も加入初年度に32ゴールを決めて、リーグの最多得点記録を更新。その年にMVPを受賞すると2度の得点王も獲得し、今季も得点ランキングでトップタイに位置している。

そんなプレミアを席巻する2選手は、過去にプレミアのクラブでチームメイトとしてプレイしていた経験を持つ。それがチェルシーだ。デ・ブライネはベルギーのヘンクから2012年にチェルシーへ加入。その後レンタル移籍先のブレーメンで活躍すると、チェルシーへ復帰を果たす。しかし、当時のジョゼ・モウリーニョ監督は彼を積極的に起用せず3試合しか出場することができなかった。翌年出場機会を求め、再びドイツへ移籍するとドイツ年間最優秀選手に輝く。その活躍が認められ、マンCへと加入した。
デ・ブライネがブレーメンからチェルシーへの復帰を果たした2013-14シーズンの冬にバーゼルからチェルシーへ加入したのがサラーだった。同年のUEFAチャンピオンズリーグでチェルシーに2ゴールを奪った男がアピールに成功して、チェルシーへと加入。しかしプレミアの環境やチェルシーのスタイルにフィットできず、2年間で通算2得点に終わり、フィオレンティーナへ放出。イタリアで得点能力を開花させると、リヴァプールに移籍しリーグ優勝へ大きく貢献した。

“たられば”ではあるが、もし2人がチームに残って活躍することができていたら、最強のホットラインとなっていただろう。デ・ブライネの高精度なラストパスにサラーの爆発的なスピードがあれば、さらに得点が量産できたはずだ。MVPの獲得経験もある彼らがともにプレイしたら、とても面白いチームになるかもしれない。もちろんチェルシーでの失敗を糧にドイツやイタリアで結果を残して、現在のスーパーな選手へと成長したことは間違いない。状況やチーム事情によって、選手の入れ替わりは起こりうることではあるが、チェルシーからすると逃した魚の大きさに後悔しているかもしれない。

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