エースを失っても12位と大崩れしないウルブズ その秘密はベテランの奮闘にあり

後方からチームに貢献しているモウティーニョ photo/Getty Images

チームを支えるポルトガルのベテラン

一昨季、昨季とプレミアを沸かせたウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC、通称ウルブズ。一昨季は昇格組でありながらも7位フィニッシュと実力を示し、昨季も同順位である7位と継続して高いパフォーマンスを維持してきた。しかし、今季はここまで12位と以前の勢いはどこか無くなっているように見える。その理由として一つ挙げられるとすれば、主力選手の移籍や怪我での長期離脱だろう。今季はディオゴ・ジョタがリヴァプールに移籍し、ラウール・ヒメネスが序盤に大怪我を負ってしまいシーズンアウトとなってしまった。更にその両名の穴を埋める活躍をしていたペドロ・ネトも負傷と満足なメンバーで戦えていないのが現状だ。それでも、ウルブズは12位と健闘しており、それはジョアン・モウティーニョの存在が大きいと考えられる。

ポルトガルのスポルティングCPでキャリアを始めたモウティーニョはウルブズのプレミア昇格年度である2018年に加入しており、そこから主力としてチームを支えている。今季はここまで31試合に出場しており、34歳とベテランだが代表にも選ばれている。

そんなモウティーニョのチームでの仕事は主に攻撃のスイッチを入れる役割だろう。今季は離脱中のネトがその役割を担っていたが、不在となった今はモウティーニョが司令塔となっている。長短の正確なパスや連携での崩しと選択肢が多く、豊富なスタミナも持ち合わせているため、終盤でも疲れを見せないパフォーマンスを披露している。

また、守備でもフィジカルに頼らないボール奪取がうまく、データサイト『WhoScored.com』によればチーム最多となる4回のタックル成功数を記録している。

このように攻守に渡って大きな貢献を見せているモウティーニョ。来季は怪我人が復帰し、本来のメンバーでプレミアを戦い抜くウルブズに注目したい。

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