セットプレイのキッカーも務める
名古屋グランパスは明治安田生命J1リーグ第14節で清水エスパルスと対戦して3-0で勝利した。この試合で2得点を決めたマテウスのキックはチームの得点を生み出す大きな武器となっている。
先制点はマテウスの左足からだった。FKのキッカーを務めるマテウスは24分、左サイドからのFKを入れると相手のクリアミスを柿谷が決めて先制点を創出する。
さらに1点を先制した54分、右サイドから切り込んだマテウスが左足でライナー性のクロスを送ると、ボールはそのままネットに吸い込まれて追加点となるゴールを決める。終了間際の89分には、右サイドから仕掛けると、左足でファーポストへシュートを決めて2得点を奪った。
この試合自らの左足で3ゴールを生み出したマテウス。高精度のキックで何度も名古屋にチャンスをつくり出した。得点もすでに6ゴールを決めており、マテウスはチームにとって欠かせない存在となっている。
またキックだけではなくスピードと豊富な運動量も持ち合わせている。この試合でのスプリント数は「22」と両クラブ合わせてトップの数字を記録。右サイドから何度も上下動を繰り返し、チャンスとなれば、持ち前のスピードで相手守備陣を奔走させる。加えて左足からは高精度のキックが放たれるなど、相手にとってはひとたまりもないだろう。
前節は鹿島アントラーズにまさかの完封負けを喫した名古屋。マッシモ・フィッカデンティ監督復帰後の初戦で完勝することができたのは、マテウスのキックとサイドでの豊富な運動量が大きな要因となっている(データはJリーグ公式より)。