久しぶりの実戦となったエリック・ガルシア
14日に行われたニューカッスル戦では第3キーパーであるスコット・カーソンが先発となったマンチェスター・シティ。この起用には驚きの声も上がったが、それ以上に目を引いたのがセンターバックを務めたエリック・ガルシアだろう。
昨季は負傷者続出となったセンターバックを支えた一人だが今季はここまでニューカッスル戦を含めて8試合のみの出場となっており、ルベン・ディアスやジョン・ストーンズの牙城を崩せていないのが現実だ。
それでも先発となったニューカッスル戦では自身の強みである組み立ての部分で大いに自身をアピールしていた。長短の正確なパスに加え、ドリブルで相手を引きはがす動きなど、ボールを持った際の動きはセンターバックとは思えないほどだ。また、データサイト『WhoScored.com』によればパス成功率はチームトップの98%となっており、数字でもパスの正確さが出ている。
しかし、気になるのは守備者としての弱さだ。一つ挙げるとすればFWと対峙した際のスピード不足か。試合を通して押し込む時間が長かったマンCだが、相手のカウンター時には2トップを務めたアラン・サン・マクシマンとジョエリントンの対応に苦労していたように見えた。特にガルシアはマクシマンに何度も裏を取られており、実際その流れから失点を喫している。確かにビルドアップを強みとしているガルシアだが、対人での守備力はセンターバックを務める以上は避けては通れない道となっている。来季バルセロナへの移籍が噂されている同選手だが、今後の改善は必須だろう。