イングランドに若き超絶テクニシャンが帰還? 21歳に高まる母国復帰の可能性

夏の移籍市場におけるプレミア行きが噂されるサンチョ photo/Getty Images

今夏の移籍はあるか

かねてより移籍の噂が報じられている超絶テクニシャンは、いよいよ今夏母国イングランドへの凱旋を果たすこととなるのか。ドルトムントに所属するFWジェイドン・サンチョ(21)の周囲が再び慌ただしくなってきた。

2017年夏にマンチェスター・シティの下部組織からドイツへ渡って以降、ドルトムントで急速な成長を見せたサンチョ。2018-19シーズンにブンデスリーガで12ゴール18アシストを記録して一気にブレイクを果たすと、昨季も勢いそのままに17ゴール17アシストをマーク。今季は少し数字が落ち着いた印象だが、それでもここまで8ゴール11アシストという数字は立派だ。21歳という若さにして、ワールドクラスのアタッカーと各方面から評価される実力に疑いの余地はない。

そんなサンチョには、かねてよりマンチェスター・ユナイテッドへの移籍の噂が絶えない。昨夏はドルトムントとの契約延長が発表されたことによって実現しなかったものの、赤い悪魔は継続して獲得を狙っていると現地各メディアが伝えている。そして、現在はアタッカー補強を目指すリヴァプールもその獲得レースに参戦する可能性が高くなっているようだ。
「夏にクラブを去るかって? 自分の将来についてはまだ何もわからないよ」。英『Daily Mail』によると、サンチョ本人も自身の今夏移籍の可能性に関してはこのように含みを持たせている。昨夏ドルトムントとの契約を延長したばかりの同選手だが、その交渉の中では自身の移籍金を7800万ポンド程度に引き下げる条項が盛り込まれたとの情報も。これについては先日、ミヒャエル・ツォルクSDが独『ARD』に対して、「私たちはすでにジェイドンと昨年に特定の条件でのみ移籍できるという紳士協定を結んでいる」と発言したことからも、信憑性は高いだろう。

加えて、昨今のコロナ禍により、ドルトムントも経営は苦しいと独『Spox』が伝えている。次世代を担うであろう優秀な若手も複数確保できているだけに、サンチョの売り時は確かに今なのかもしれない。はたして、ドイツで覚醒したイングランド代表FWは夏にどのような選択をすることとなるのだろうか。超絶テクニシャンが母国凱旋となれば、プレミアのサッカーはまた大きな盛り上がりを見せるはずだ。

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