ミランで輝き始めた“21歳”の原石 ユヴェントス撃破の立役者となった新鋭MF

ユヴェントス戦で印象的なパフォーマンスを披露したB・ディアス photo/Getty Images

来季はレンタル延長でミランのキーマンに?

スクデットこそインテルに譲ったものの、2020-21シーズンのセリエAではACミランも素晴らしいシーズンを過ごしていると言っていい。後半戦に少し息切れした印象は否めないが、ようやくロッソネリが優勝戦線に戻ってきた。長い低迷機から脱出しつつある名門の姿に、感銘を受けている人も多いはずだ。

そんなミランのなかで、レアル・マドリードからレンタル移籍中のアタッカーが輝いている。その選手とは、MFブラヒム・ディアス(21)だ。同選手は現地時間9日に行われたセリエA第35節のユヴェントスに先発出場を果たした同選手は、この試合で最高級の輝きを放った。

まずは前半AT、相手GKがパンチングしたボールをPA内で拾ったB・ディアスは中央にドリブルで切り込んでから右足を一閃。前方には相手DFが何人か立ちはだかっていたものの、放たれたシュートはその隙間を縫うような弾道でゴールへと吸い込まれた。
その後も全く勢いが衰えないB・ディアス。最終的にはキッカーを務めたMFフランク・ケシエが失敗してしまったが、58分にはPA内で相手DFのハンドリングを誘うシュートを放ちPKを獲得。70分までのプレイだったが、その存在感は間違いなく絶大だった。ユヴェントス相手にミランが3-0の完勝を収めることができたのは、彼の貢献によるところも大きい。

加えて、前線の選手ながらミスが少なかったのもB・ディアスの称賛すべき点だ。データサイト『Sofa Score』によると、この試合における彼のパス成功率は驚異の94.4%(18本中17本成功)。これまでは途中出場からでもいくつかのミスが散見された同選手だが、いよいよその部分に改善の傾向が見て取れる。

この調子で活躍を続けるようであれば、B・ディアスは来季ミランで大爆発ということになるかもしれない。問題はレンタル元であるレアルに復帰するかどうかだが、伊『Gazzetta dello Sport』によると、すでにミランはレアルとの交渉でローン延長について前向きな反応を得ることに成功しているという。時間を経るにつれて、着実にセリエAのサッカーへ順応してきているB・ディアス。2021-22シーズンのミラン攻撃陣において、カギを握るのはこの男かもしれない。

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