進撃の中堅クラブが目指す“トップ4” 逆転でのCL圏内フィニッシュはあるか

今季プレミアで印象的な戦いぶりを見せているウェストハム photo/Getty Images

日程面では有利

おそらく、開幕時点で昨季16位のチームがトップ4争いを繰り広げると予想していた人は少なかったことだろう。選手は揃っているが、なかなか勝てない。そんな印象も強かったウェストハムだが、今季は周囲を驚かせる快進撃を披露している。

2020-21シーズンはここまでプレミアリーグで34試合を終えて5位。1試合消化の多い4位レスター、チェルシーとの差は5ポイントとなっており、残り4試合での逆転は十分射程圏と言っていいだろう。

加えて、今後の日程面もウェストハムにとっては追い風となる。残り4試合で同クラブが対戦するのはエヴァートン(8位)、ブライトン(15位)、ウェストブロム(19位)、そしてサウサンプトン(16位)の4クラブ。いずれも現時点での順位では格下と言える相手だけに、取りこぼしの心配はそこまでないと言っていいか。唯一気になるのはエヴァートンくらいなはずだ。
そんなウェストハムとは対照的に、レスターは残りの日程が厳しい。残り3試合で対戦するのはマンチェスター・ユナイテッド(2位)、チェルシー(3位)、トッテナム(7位)。3クラブともビッグ6とあって、なかなかにタフなゲームが残されている。こうした状況を鑑みれば、ウェストハムのトップ4入りも決して不可能ではないはずだ。チームを最後方から支えるGKウカシュ・ファビアンスキも、逆転でのCL出場圏内フィニッシュを信じている。

「おそらく、僕らがトップ4でシーズンを終えるなど、開幕前には誰も信じていなかったことだろう。でも、今季も僕らは本当に素晴らしい戦いを披露している。予想する人が誰もいなくても、僕たちは目標達成を信じていたから素直に嬉しいね。魔法などないよ。一人ひとりが一生懸命プレイしたからこそ今の成績があるんだ。この調子で最後まで取り組み続けて、トップ4でのフィニッシュを達成したいね」(英『Daily Mirror』より)

チームの要であるMFデクラン・ライスを負傷で欠くものの、日程面ではライバルに比べてかなり有利と言えるウェストハム。はたして、ロンドンの伏兵はこの調子でプレミア体制移行後初のトップ4入りを成し遂げることができるのか。

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