ロドリではなくフェルナンジーニョだった必然性 大ベテランが見せた試合巧者ぶり

守備で強みを見せたフェルナンジーニョ photo/Getty Images

中盤での潰し屋ぶりは健在であった

長年クラブを支えたセルヒオ・アグエロが退団を発表したマンチェスター・シティ。近年ではダビド・シルバやヤヤ・トゥレといったレジェンドが退団していく中で、ついにアグエロも退団となり時代の流れを感じてしまう。そんな中でアグエロと同様に今季で契約が切れてしまうのはフェルナンジーニョだ。

ウクライナのシャフタール・ドネツクで欧州デビューを果たしたフェルナンジーニョは2013年にマンCに加入している。ジョゼップ・グアルディオラが指揮官となってからは[4-3-3]のアンカーを務めており、代えの利かない不動の存在であった。昨季はDF陣に負傷者が続出したため主にセンターバックとしての出場となっていた。リーグ戦ではリヴァプールに大きな差を付けられ2位でのフィニッシュとなったが、彼が居なければこの順位は無かっただろう。

昨季チームに加わったロドリの影響もあり、今季はベンチに座ることの多くなった36歳のベテランだが、5日に行われたパリ・サンジェルマンとのCL準決勝2ndレグではアンカーとして出場し、完璧なパフォーマンスを披露した。

普段は攻撃的なサッカーを展開するマンCだが、この日はPSGにボールを持たせる展開に。自陣では[4-4-2]のブロックを形成し、堅守を誇っていた。ここでのフェルナンジーニョの役割はやはり中盤でのフィルターになることだ。指揮官の期待通りに出足の早い守備や対人での強さを見せており、データサイト『WhoScored.com』によればチームトップのタックル数「8」回とインターセプト数「3」回を記録していた。ここまでのCLでは主にロドリが先発を務めていたが、守備的に行くのであれば守りに定評のあるフェルナンジーニョが起用されたのは必然だったと言える。攻撃のロドリ、守りのフェルナンジーニョと中盤の選択肢が明確なこともチームの強みだ。

また、アンヘル・ディ・マリアとのいざこざがあり数的有利になったのもフェルナンジーニョのダーティーな上手さが出た場面であった。マンCの選手は行儀の良い選手が多く、フェルナンジーニョのような選手はいない。彼のようなずる賢さも試合には必要ということだ。

今後の契約延長については話が出ていないが、彼のような選手を手放すのは勿体ないだろう。ジョゼップ・グアルディオラは、今季終了後に話し合いの場を設けるとコメントしている。

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