マネの決定率はわずか“10%以下”に リヴァプールが抱える攻撃力低下の苦悩

今季ここまでシュート決定率は9.52%しかないマネ photo/Getty Images

ファン・ダイク離脱の影響だけではない

昨季は驚異のチーム99得点を挙げたものの、2020-21シーズンのリヴァプールは攻撃陣に元気がない。ここまで33試合を終えて、奪った得点はリーグ5位の「55」。2019-20シーズンが異常だったのもあるが、彼らの攻撃陣は相当に大人しくなってしまった印象が否めない。

もちろん、最終ラインに負傷者が続出した影響は考慮しなければならない。欠けたのは守備陣のピースだが、昨季までのリヴァプールはDFフィルジル・ファン・ダイクがいることで他の選手が攻撃に集中できたという面もあった。彼の離脱で中盤の選手を最終ラインに回すなどしたこともあって、これが攻撃陣にも影響を与えたことは明白と言えるだろう。

とはいえ、それでもチーム得点数がリーグ5位というのは少ないか。いくら最終ラインに多くの離脱者が出たとはいえ、それからはしばらくの時間が経過している。たしかに穴は大きいが、いまだにそれを引きずっているのはマズいだろう。

データアナリティスの観点からも、リヴァプールの決定力不足が深刻であることは見て取れる。『understat.com』によると、今季リーグ戦におけるリヴァプールのゴール期待値は「59.99」。つまり、合理的に得点を積み重ねることができていれば、2020-21シーズンここまでのリヴァプールは60点ほどのチーム得点数を記録していたはずということだ。

しかし、実際に記録している数字は「55」。チャンス自体が減少しているのはファン・ダイクの離脱が関係している影響もあるが、期待値と実際の得点数の差は紛れもなくフィニッシュ精度の問題だ。なお、今季プレミアのチーム得点数5位までで実際の得点数がゴール期待値を下回っているのは、リヴァプールとチェルシーのみ。その深刻さは、こういった事実からも窺い知ることができる。

最終ラインの選手が大量に離脱したことも痛かったが、やはり前線の選手の精度が昨季よりも落ちている印象のリヴァプール。シュート決定率もサラー(19.23%)やディオゴ・ジョタ(20.51%)が奮闘している一方で、ロベルト・フィルミーノ(8.22%)やサディオ・マネ(9.52%)はかなり寂しい数字となっている。はたして、今後リヴァプールはこの前線のクオリティをどう改善していくことになるのか。ユルゲン・クロップ監督は腕の見せどころだ。

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