チェルシー時代のアザールはどこへ? ドリブルのキレをなくした7番に未来はあるのか

古巣との対戦となったアザール photo/Getty Images

古巣対戦となったアザール

2019年に長年在籍したチェルシーを離れることを発表したエデン・アザール。移籍先はかねてから噂されていたレアル・マドリードとなり背番号は「7」となった。大きな期待と共に加入したアザールだが、イングランドでコンスタントに試合に出場していたのが嘘のように負傷に悩まされ、離脱が多くなってしまった。今季もここまでリーグ戦での先発は6試合と、加入直後の期待感はもはやない。それでも、28日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝チェルシー戦で、後半66分からではあるがピッチに入ることとなった。

25分弱と短い出場時間だったことやボールに触る回数が少なかったことを加味しても、高評価とはならないだろう。まず、復帰直後ということもあり、ドリブルにキレがなさすぎる。以前のようなスピード、瞬発力、鋭さのすべてを兼ね備えていたアザールの姿は見ることは出来なかった。ドリブルの出来だけで言えば、先発を務めたヴィニシウスにも遠く及ばないだろう。

それでも、ボールを持った際のパス出しやオフザボールの動きはまだまだ鋭いものがあり、堅守を誇るチェルシー相手にも通用していた。後半41分に見られたアルバロ・オドリオソラに向けたスルーパスは絶品であった。相手を引き付けつつスルーパスを出すタイミングは素晴らしく、繋がっていれば確実にチャンスとなっていたはずだ。

復帰直後ということもありトップコンディションではないのかも知れないが、2ndレグに向けて調整が急務だ。今日の試合と同様に、確実に出場機会は回ってくるはずだ。

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