昨今のコロナ禍にもかかわらず、日本国内で競馬がより一層大きな盛り上がりを見せている。サッカーや他のスポーツと同様に、同競技も新型コロナウイルス感染拡大防止策を講じながらのレース開催となっているが、競走馬の世界はそんなことお構いなしに元気だ。2020年は2月29日から10月4日までのレースを無観客で開催したにもかかわらず、JRA(日本中央競馬会)の総売り上げは前年から3.5%増の2兆9834億5587万2000円を記録(『JRA』公式サイトより)。9年連続でのプラス収支となっている。
そんな日本でも大人気の競馬だが、サッカー界にもこの世界に魅了された男たちがいる。なかには、競走馬が好きすぎて現役引退後に騎手としてデビューを果たしたレジェンドも。今回はそんな“ウマ好き”のフットボーラーたちを紹介しよう。
・アントワーヌ・グリーズマン
最初に紹介するのは、近頃バルセロナで調子を上げてきたアントワーヌ・グリーズマンだ。日本でも有名な凱旋門賞が行われるフランス出身の同選手は、父親と共に『Écurie Griezmann(グリーズマンの馬小屋)』という競走馬に関する会社を設立してしまうほどの競馬好き。馬主でもあり、昨年9月には計30万7000ユーロ(約3800万円)で4頭のサラブレッドを買い足したことも仏『Equidia』によって報じられた。
・アレックス・ファーガソン
マンチェスター・ユナイテッド“伝説の指揮官”が大のウマ好きであることは、多くの人が知るところかもしれない。2002年にG1で7連勝の世界記録(当時)を樹立したロックオブジブラルタルの共同所有者としても有名な同氏。過去にはマンU時代の教え子である元オランダ代表FWルート・ファン・ニステルローイの名前を、そのまま自身の持ち馬に用いたという強烈なエピソードも持っている。なお、その“ファンニステルローイ号”の通算成績は6戦3勝だった。
・ウェイン・ルーニー
今年1月に現役を引退し、そのままチャンピオンシップ(英2部)を戦うダービー・カウンティの指揮官に就任した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー。マンU時代に披露したゴールの数々を、今も鮮明に覚えている人は多いだろう。そんなルーニーも何頭かの競走馬を夫妻で所有している馬主だ。まだマンUに所属していた頃の2012年には、6万3000ポンド(約750万円)で購入した2頭目の持ち馬に自らの名前を組み込んだ“スイッチアルーニー”と命名したことをTwitterで発表。フットボールに打ち込む傍ら、競馬にも情熱を注いだ。