走りで魅せる浦和の心臓・明本 一試合でスプリント数“32回“を記録

明本の運動量はチームの大きな武器だ(写真は札幌戦) photo/Getty Images

今日も90分間走り続けた明本孝浩

11日に行われた浦和レッズ対徳島ヴォルティスの一戦はセットプレイから関根貴大が決めたゴールが決勝点となり、浦和が1-0で白星を挙げる結果となった。序盤に武田英寿の負傷交代というアクシデントがあったものの、浦和が虎の子の一点を守り切り、今季初のリーグ戦3連勝を飾った。
 
この試合で輝いた選手は多く、決勝点を決めた関根貴大やバランサーとして躍動した小泉佳穂も素晴らしかったが、ここはピッチを走り回った明本孝浩に注目したい。

今季チームに加入した明本は開幕から全試合出場中と指揮官からの信頼が厚い選手だ。ポジションは主にサイドハーフを任されており、人選によって左右どちらもこなすことができる適応力の高さが一つの魅力である。

そんな明本の最大の特徴は豊富な運動量だといえる。直近の試合では左サイドハーフをスタートポジションとしているが、実際はポジションに囚われずに中央や少し下がった位置でパスを要求するなど、3人目の動きから受け手の役割を果たしていることが多い。前線でボールが収まりづらくなっている今の浦和で彼の存在は非常に大きいと言える。
更に守備へのスプリントも素晴らしく、終盤に入っても走り続ける彼の姿を見て心を打たれるファンは多いのではないだろうか。これは数字にも表れており、勝利した徳島戦でのスプリント回数はチーム2位となっている関根の21回を大きく突き放す32回となっており、明本の貢献の大きさが見て取れる。

今季はまだ1得点とFWとして物足りない結果となっているが、リカルド・ロドリゲス監督が彼を重宝する理由がよくわかる。今後も継続しての起用が予想される明本だが、疲労が溜まりやすいスタイルであるため、ケアを怠らずに次節に臨んで欲しい(データはJリーグ公式より)。

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