このままフォデンに出番を奪われるのか “リーグ戦9ゴール”のイングランド代表FW
リーズ戦でもゴールを決められなかったスターリング photo/Getty Images
同僚ストーンズのように今後の復調はあるのか
今季のマンチェスター・シティはフィル・フォデンやジョン・ストーンズ、イルカイ・ギュンドアンといったシーズンを通してコンディションが良い選手が多く在籍している。ケビン・デ・ブライネも復帰後、徐々にパフォーマンスを挙げており、先日のドルトムント戦では圧巻のパフォーマンスを披露。見事チームを勝利に導いている。しかしそんな好調を維持する主力の影に隠れるかのように、今季のラヒーム・スターリングは調子を落としてしまっている。
2015年からマンCに在籍しているイングランド代表FWは2017-18シーズンから毎年15ゴール以上を決めており攻撃の中心を担う存在なのだが、今季はここまで9ゴールと物足りない結果となっている。
更に左ウイングを主戦場とする同選手だが、フォデンにスタメンの座を奪われつつあるのが現状だ。先日、行われたドルトムント戦ではベンチスタートとなり、結局出番はなかった。一方でフォデンは勝利を決めた決勝点を挙げ、ヒーローとなった。一つの試合ですべてが決まるわけではないが、指揮官の考える序列としてはスターリングが下なのかもしれない。
そんな序列を裏づけるかのように、10日に行われたリーズ・ユナイテッド戦でのスターリングの出来は褒められるものではなかった。この試合、左ウイングで先発となったスターリングだが、以前から懸念されていた決定力不足を露呈してしまう結果となった。攻撃面ではシュート数が5本、そのうち枠内が1本とシュートが枠に飛ばず、今後の修正点となるだろう。
時計が進むにつれて相手を押し込む展開となり、大外で幅を取るバンジャマン・メンディにあわせて中央でのプレイが多くなったスターリングだが、崩しの場面でもアイデア不足が感じられた。得意の味方とのワンツーからの突破が見られたが、片手で数えられるほど。もう少し仕掛け部分で積極性を見せても良かったのではないだろうか。この試合の出来について英『Manchester Evening News』はスターリングにチーム最低評価を付けており、「絶好のチャンスを決められなかった。次節のドルトムント戦で先発に名を連ねるのは難しいだろう」と辛辣な寸評を残している。
このようにピッチ外から厳しい指摘を受けているスターリング。今季は少し調子を落としているが、これまでの実績は素晴らし、今後を期待してしまうような選手だ。年齢も26歳と老け込むには早く、今季のストーンズのように復調するスターリングに注目したい(データは『WhoScored.com』より)。