絶対的エースだった男が“第2のエジル”に!? ガナーズの爆速FWは試練のとき

今季なかなかゴールを決めることができていないオバメヤン photo/Getty Images

得点減に苦しむスピードスター

昨季までは確実にアーセナルの絶対的エースだったFWピエール・エメリク・オバメヤン。だが2020-21シーズン、彼のチーム内における存在感は次第に弱まりつつある。

今季はここまでプレミアリーグ25試合に出場して9ゴール1アシスト。決して悪くない数字ではあるものの、22ゴールを記録した昨季や一昨季と比べれば物足りないことは間違いない。得点に内訳を見ても、今季ビッグ6相手の試合で奪ったのはわずか1ゴール。状況は厳しいと言わざるを得ない。

そんなオバメヤン不調の原因として、ひとつ考えられるのは左ウイングでの起用が増えていること。ミケル・アルテタ監督の就任以降、この位置で先発する機会が増えている同選手。昨季は左サイドバックを任されているDFキーラン・ティアニーが攻撃時に高い位置を取ることで、中央に侵入してからゴールを奪うことができていた。しかし、今季のアーセナルはボール保持のメカニズムが相手に読まれる傾向が出始めたことで、昨季終盤よりもポゼッションをする時間が減った印象も受ける。

これにより、オバメヤンが守備ブロックに組み込まれる時間は増加。チームがボールを奪って攻撃に転じる際には、左サイドの深い位置から長距離のランニングを強いられることとなってしまった。オバメヤン自身の調子が芳しくないこともあるが、おそらく彼の得点力が著しく低下しているのはこうした問題も関係しているのだろう。

実際、現地時間3日に行われたプレミア第30節のリヴァプール戦でも、その傾向は見て取れた。この試合でアーセナルが記録したポール支配率はたったの35%。押し込まれる展開のなかでオバメヤンのゴール前における良さはほとんど出なかったといってよく、同選手が放ったシュートは“ゼロ”という結果に終わることとなってしまった。

「オバメヤンは“第2のエジル”になる可能性がある。能力は高いが、6月には32歳になるベテランだ。今のチームに適応できないというのなら、彼はエジルと同じ未来を迎えることとなるかもしれないね」

かつてチェルシーなどでプレイし、現在は英『talkSPORT』の解説員を務めるトニー・カスカリーノ氏も、オーバメヤンの現状に関してはこのような自身の見解を明らかにしている。実績は十分だったものの、新たなチームに馴染めないまま今冬アーセナルを去ったMFメスト・エジル。はたして、オバメヤンはそんな元ドイツ代表MFと同じ道を辿ることとなってしまうのだろうか。爆速FWの華麗なる復活には期待したいところだが、結末は如何に。

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