“オーウェン超え”達成した男を覚えているか リヴァプールMFが目指すブレイク

紅白戦でハットトリックを達成したウッドバーン photo/Getty Images

かつてはA・アーノルド以上の評価

主力センターバックの相次ぐ負傷離脱や驚くほどの得点力不足など、多くのことに悩まされることとなった2020-21シーズンのリヴァプール。独走優勝を果たした昨季と打って変わって、今季は災難続きとなっている。

しかし、そんなリヴァプールに嬉しいニュースが飛び込んできた。すぐに活躍できるかどうかはわからないが、クラブ待望の若きアタッカーが着実に成長を見せている。その選手とは、MFベン・ウッドバーン(21)だ。

その名前を聞いて、少し懐かしい気持ちになった人もいるかもしれない。なにしろ、彼はリヴァプールのクラブ最年少得点記録保持者だ。下部組織出身のウッドバーンは2016年11月にDFトレント・アレクサンダー・アーノルドとともにトップチーム昇格を果たすと、クラブ史上3番目の若さ(17歳と42日)でプレミアリーグデビュー。その3日後には、EFLカップ準決勝のリーズ・ユナイテッド戦でゴールを記録し、元イングランド代表FWマイケル・オーウェンが保持していたクラブ最年少得点記録を塗り替えたのだ。この時点ではA・アーノルドよりも注目されていたと言っていい。だが、その後ウッドバーンは目立った活躍ができず。これまではレンタル先を転々としながら、怪我にも悩まされるキャリアを送っていた。
そんなウッドバーンだが、ようやくリヴァプールで再度輝くビジョンが見えてきたのか。英『Daily Mirror』によると、同選手は現地時間20日に行われたチーム内の紅白戦でハットトリックを達成。対峙したCBはナサニエル・フィリップスとベン・デイビスのコンビで、GKもアドリアンだったというのだから、ウッドバーンは自身に一定レベルのクオリティがあることを証明したと言えるだろう。まだトップレベルの守備者相手にどれだけやれるかは未知数だが、ポジティブな結果と捉えて間違いはない。

衝撃の初ゴールから数年のときを経て、またリヴァプールでのブレイクを目指すウッドバーン。同期のA・アーノルドは今やワールドクラスと評価されるまでの選手となったが、このアタッカーも負けじとここから評価を急上昇させることができるか。少し重苦しい雰囲気に包まれている2020-21シーズンのリヴァプールではあるものの、興味深い存在が頭角を現す予感がしてきた。

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