バルサ最多出場に13シーズン連続20ゴール 伝説作り続けるメッシの動向は

DFをかわし4点目を叩き込むメッシ photo/Getty Images

シャビに並ぶ公式戦767試合目の出場

リーガ・エスパニョーラ第27節、バルセロナ対ウエスカの試合が現地時間3月15日に行われ、ホームチームが4-1で勝利を収めた。大勝劇を見せたこの試合で主役となったのはリオネル・メッシである。

この試合に先発出場し、シャビ・エルナンデスが持っているクラブ歴代最多出場記録に並ぶ767試合目の出場となったメッシは躍動する。前半13分にセルヒオ・ブスケッツからのパスをつま先でコントロールしディフェンダーをかわすと、左足でシュートコースを作り鮮やかなコントロールショットで先制点を奪う。

後半8分にはショートコーナーの流れからメッシが左サイドから絶妙なクロスを配給し、オスカル・ミンゲサのゴールをアシスト。さらに、終了間際にもフランシスコ・トリンコンのパスを受けたアルゼンチン代表FWはドリブルから左足を振ると、ボールはゴールに吸い込まれこの日2点目。2ゴール1アシストと圧巻の活躍でシャビの記録に並んだ試合に華を添えた。
また、この日の2得点で今シーズンのリーグ戦での得点数を21に伸ばしたメッシは13シーズン連続となる20ゴール超えを達成。序盤は去就問題などピッチ外での問題もありモチベーションの低下が心配されていたが、ここに来て調子を挙げており、5シーズン連続通算8回目のリーグ得点王に向けても視界は良好と見ていいだろう。

バルセロナの選手として次々と記録を打ち立て生けるレジェンドとして君臨するメッシだが、やはり気になるのが来季以降の去就問題。前会長であるジョゼップ・マリア・バルトメウをはじめとしたフロント陣との確執から、昨夏には退団希望を出す事態にまで発展した。

かつての恩師であるジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンなどが新天地に噂されているが、先日行われたバルセロナの会長選挙でジョアン・ラポルタが新会長に就任。メッシも1票を投じるなど関係は良好で、退団が濃厚とされていた今夏にバルセロナ残留に向けて新たな動きが見られる可能性も出てきた。

今季のバルセロナは序盤戦に得点を量産したアンス・ファティや中盤のレギュラーに抜擢されブレイクをはたしたペドリなど、ロナルド・クーマンの元で未来を担う若手が育ちつつある。また、首位アトレティコ・マドリードとの勝ち点差を4まで縮めたリーグ戦でも逆転優勝を狙える動きを見せており、去年から風向きが変わりつつあるチームの中でメッシがどのような気持ちを抱いているのかは興味深いところだろう。

バルセロナで数々の記録を塗り替え続ける中、今季も変わらず結果を残し続けるメッシ。その左足でバルセロナサポーターを引き続き楽しませてくれるのか。今後のアルゼンチン代表FWの動向から目が離せない。

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