フィルミーノにG・ジェズス ブラジル代表FWがプレミアではたす“新9番”の役割

守備やスペースメイクの貢献度も非常に高いジェズス photo/Getty Images

得点力不足が課題に挙がる2人だが……

ブラジルを代表するストライカーといえばバルセロナやレアル・マドリード、ミランなど様々なビッグクラブで活躍してきた“怪物”ロナウドや、インテルやフラメンゴなどで活躍したアドリアーノが挙げられるだろう。彼らに共通するのは持ち前のフィジカルやスピード、シュートの能力を活かし得点を取るという形でチームに貢献をはたしてきたということである。

一方、近年欧州で活躍するブラジル代表FWとして挙げられるのが、リヴァプールのロベルト・フィルミーノとマンチェスター・シティのガブリエウ・ジェズスの2選手。プレミアリーグを舞台に活躍する2人だが、ロナウドやアドリアーノといったこれまでの歴代の代表的なストライカーとは違った役割でチームに貢献をはたしている。

フィルミーノは2015年夏に加入したリヴァプールで指揮官のユルゲン・クロップのもと、いわゆる“偽9番”と呼ばれる役割が与えられている。モハメド・サラーやサディオ・マネといったサイドアタッカーが飛び込むスペースを作ったり、中盤でゲームメイクに参加したり献身的な守備でも貢献するなど、リヴァプールの9番が担っている役割は独特のもの。スポットが当たりやすいサラーやマネに比べて、フィルミーノの評価が高くない部分はあるのではないか。

一方、ジェズスが今季マンCで見せている役割もフィルミーノに近いものがある。これまでエースストライカーの役割を担ってきたセルヒオ・アグエロを欠く中、ジョゼップ・グアルディオラは明確なセンターフォワードを9番の位置におかない戦術でチームを機能させてきた。ジェズスはイルカイ・ギュンドアンやフィル・フォデン、リヤド・マフレズといった選手のためのスペースを作る動きで彼らの得点に貢献したり、途中出場から前線のプレスの強度を上げる役割を担うなど、従来のストライカーとは異なる役割で存在感を放ち始めている。

得点が少ないことがと課題に挙げられることも少なくない彼らだが、昨年までのリヴァプールの躍進や圧倒的な強さを見せている今季のマンCでフィルミーノやジェズスが見せてきた貢献度は決して低くない。ゴールやアシストでは分からない部分で存在感を示す彼らは、“新9番”というべきFW像を作り上げつつある。

また、近代サッカーではサイドアタッカーに得点力のある選手をおく傾向も強くなっている。ブラジル代表でいえば、左サイドにはネイマールという違いを生み出せるスーパースターがいる。そんな中でフィルミーノやジェズスといった得点以外の面でも非凡なセンスを見せるアタッカーが控えているのは、リヴァプールやマンCがそうであるようにブラジル代表にとっても戦術の幅が広がるだろう。

従来のストライカー像を崩すような汎用性の高いアタッカーとして、プレミアリーグで存在感を放つフィルミーノとジェズス。新たな9番としての役割を担うブラジル代表FWの働きにも注目したい。

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