エースを失った穴は大きかった もがくポルトガル集団

トレーニングに復帰したヒメネス。頭の傷跡も痛々しい photo/Getty Images

ヒメネス離脱は大誤算

一昨季にプレミアリーグに復帰すると、いきなり7位に入るサプライズとなったウォルバーハンプトン・ワンダラーズことウルブズ。続く昨季も、同じく7位と実力が本物であると証明した。今季は主力のディオゴ・ジョタやマット・ドハーティが移籍するも、バルセロナからネウソン・セメドを獲得。ジョタの後釜は昨季に獲得したダニエル・ポデンセやペドロ・ネトなど保有する戦力で補う形となった。
 
そんなウルブズだが、今季は苦戦を強いられている。チームの大黒柱であるラウール・ヒメネスが10節に怪我で離脱。9節までの成績は4勝3敗2分とまずまずの成績であったのに対し、そこからの9試合は1勝6敗2分と不調を隠し切れなかった。

特に得点力不足は課題だ。昨季はシーズン終了時に51得点。今季はここまで28得点にとどまっており、残りのリーグ戦10試合で昨季を超えるのはむずかしいと言わざるを得ない。昨季はヒメネスとジョタを合わせて24得点を記録していただけに、二人の不在がチームに大きく影響してしまっている。守備陣も目立った選手の離脱はないものの、昨季の失点数40に対してすでに今季は37とイマイチ抑えきれておらず、こちらも再び気を引き締める必要がありそうだ。
 
ネガティブな面が目立つが、ジョタを失った前線の核は絶賛成長中だ。まだ20歳と若いペドロ・ネトは今季ここまで27試合に出場し、5ゴール5アシストとチームトップの数字を叩き出している。昨季は途中出場が多かっただけに、この成長はチームとして嬉しいものだろう。クラブレコードで移籍してきたファビオ・シウバも途中出場が多くを占めるが、着々と経験を積んでいる。
 
過去2シーズンのようには戦えていないポルトガル軍団。だが二大エースを失っても大崩れしなかったのは、今季4年目となるヌーノ監督のチーム作りがあってこそと言える。離脱したヒメネスはすでにトレーニングに参加しているが、復帰時期はまだ未定と今後も現有戦力でやり繰りするしかなさそうな状況だが、ラストスパートに期待したい。

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